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プラゴミ問題、リサイクルだけでは解決できない理由

ゴミを分別している人 社会
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現在はどこの自治体でも、ゴミは分別してプラスティックのゴミも分けて収集していると思います。

このプラゴミはリサイクルされるはずなのですが、リサイクルでは処理しきれなかったり様々な問題を抱えています。

せっかく分別回収しても再利用するには量が多すぎて、処理仕切れず、結局、生ゴミを燃やすために一緒に焼却炉に入れられてしまう場合もあります。

 

プラゴミをリサイクルしないと、どういう問題があるのでしょう

プラゴミを手間暇をかけてリサイクルしてもさほどのメリットもないように感じます。

プラゴミも他のゴミと一緒に燃やしてしまえばいいのになぜ分別回収してリサイクルに回しているのでしょう。

プラゴミ

地球温暖化の原因になる

プラスチックのゴミって結構大量に出てくるので、そのまま燃やしてしまうと温室効果ガスが発生し、地球温暖化の原因になります。

石油資源の浪費になる

プラスチックの原料は石油なので、使い捨てにしていると、石油資源浪費になり枯渇につながる。

またプラスティックの原料としての石油だけでなく、新たにプラスチックを製造するためにも多大なエネルギーを消費します。

プラゴミによる海洋汚染

プラスティックは自然界ではなかなか分解せず、大量のプラスティックが海に流れ出て、海洋汚染が問題になっています。

海岸に漂着するゴミだけでなく、海洋を漂流するプラスチックは、時間が経つにつれて紫外線や雨風に晒され劣化してどんどん小さな破片になっていき「マイクロプラスチック」となって、海洋生物の体内に残ってしまう危険性もでてきます。

 

プラゴミリサイクルの問題点

再利用するにはコストと時間がかかる

プラスチックの種類が多すぎるため、分別して再利用するにはコストと時間がかかるという問題があります。

まずは自治体などでの分別収集や保管に費用がかかり、さらにリサイクルするためにも各種の費用がかかります。

一方、石油から直接プラを作る費用の方が安上がりだという問題もあります。

プラゴミ

リサイクルの過程で不純物が混ざる

プラゴミを分別収集しても、異物(金属やプラ以外の材質のゴミ)が混ざり込むことが多いです。

この異物を分別して取り除くことにも時間やコストがかかります。

また、同じプラでも種類の異なるプラだと一緒にしてリサイクルできない場合もあります。

汚れている物は再利用製品の品質を低下させるため、リサイクルできない

回収したプラスティックが汚れていると不純物が混ざりリサイクルできないことから、利用できないゴミとして分別したり、汚れを落としたりする必要がありますが、そのためにはさらにコストがかかるという問題があります。

リサイクル原料を使うと製品生産のコストがかかる

これまで述べてきたとおり、リサイクルには費用がかかり、純粋に石油からプラ製品を作るより、コストがかかることが多いです。

プラ製品が多すぎ量が膨大になる

プラゴミの量が多すぎて、コストを考えるとリサイクルに回しきれない状況があります。

プラゴミをリサイクルしても、品質の問題から一般的な製品には使えず、ブロックやプランターなどにしか出来ないという場合もあります。

このような場合、需要との関係で大量に制作しても売れないというジレンマが出てきます。

日本国内のプラリサイクルで問題になっているのは、プラそのものをリサイクルするのではなく、燃えるゴミの燃料としたり

あるいはプラゴミによる発電に使用するなど、本来のリサイクルとはほど遠い使われ方をしている場合が多くなっています。

 

 

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