SDGs海の豊かさを守ろう、プラスチックごみの問題

海岸に漂着したプラごみ 社会
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SDGs17の目標、14.海の豊かさを守ろうの中の重要な項目としてプラスティックごみの問題があります。

なぜプラスティックごみが問題になっているのでしょう。そしてプラスティックごみに対してどのような取り組みが行われているのでしょう。またプラスティックのリサイクル(再利用)についてはどのようなことが行われているのでしょうか。

 

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岸壁に流れ着いたプラごみ

なぜプラスティックごみが問題になっているのか

プラスティックごみはポイ捨てや屋外に放置されたごみが散乱したもので、これが雨や風にのって川に行き着き、さらにプラごみは川を流れ最終的には海に流れ着きます。

そしてプラごみは海流に乗って世界中の海に流れていきます。

プラごみ以外にも多くのごみはあるのですが、プラごみは腐敗したり分解すること無く長らく海洋に存在し続けます。

 

これらのプラごみは海岸などに流れ着き「漂着ごみ」として海岸の景観を損ねたり、漁業の邪魔になったりします。

またプラごみは、海洋生物や魚が食べて、死んでしまったりすることがあることから問題となっているのはよく目や耳にすることと思います。

 

ところがプラごみはそれ以外にも、波の衝撃や、太陽の光などにより時間をかけて細かく分解され、その細かく分解されたプラスチックをマイクロプラスチックと言いますが

これが現在、海洋に莫大な量が広く存在し、生物の体内などに取り込まれています。

魚などの体内に蓄積されたマイクロプラスティックを人間が食べる事で人間の身体の中に取り入れられ、どのような影響を与えるかは、現時点では不明ですが、化学物質などと結びついて人間の健康に悪影響を与える可能性があります。


海岸に漂着したプラごみ

プラスティックごみを減らす取り組み

プラスティックを減らす取り組みの一例として日本政府の広報オンラインでは

1 ごみになる物を減らす

使い捨ての食器や容器を減らすなど

2 繰り返し使用する

シャンプーや蝉蛻は詰め替えの物を使用しボトルを再利用するなど

3 リサイクル

プラスティックを分別回収し再生したプラスティックを使用する。

使い捨てのプラスティック容器

具体的な行動としては

・マイバッグを持参し、レジ袋はもらわない

・マイボトルを持ち歩き、プラスチックのカップを減らす

・マイ箸を持ち歩き、プラスチックのスプーンやフォークを減らす

・プラスチック製のストローの使用を控える

・スーパーなどで食品を小分けにするポリ袋の使用を減らす

・詰め替え用ボトルなど繰り返し使えるものを選ぶ

・食品の保存はふた付き容器を使い、ラップの使用を減らす

・買い物のときには簡易包装を頼む

・海・川・山のレジャーではごみを持ち帰る

・屋外で出たごみは家に持ち帰って処分する

・河川敷や海岸の清掃活動に参加する

・ごみは所定の場所・時間に、分別して出す

・ごみのポイ捨て、不法投棄はしない

などを上げています。

政府広報オンライン

 

エコバック

この中で、詰め替えのボトルを使うということについて、欧米諸国ではそもそもプラ容器ではなく

例えばシャンプーやコンディショナーなどについては固形の物を使用して、そもそもプラ容器を使わないといった方法も使われています。

固形シャンプーについては最近では日本でも発売されているものがあります。

固形シャンプーエティークってどんなコンセプトのシャンプーなのでしょう

 

プラスティックごみのリサイクル(再利用)

プラスティックのごみを減らすためには、プラスティックの使用量そのものを減らすことや繰り返し使用することも大切ですが

根本的な解決策としてはプラスティックのリサイクルも大きな問題になるでしょう。

そして、このプラスティックのリサイクルは大きく分けて3つの方法があります。

・マテリアルリサイクル

・ケミカルリサイクル

・サーマルリサイクル

この3つの方法をもう少し詳しく説明すると

マテリアルリサイクル

プラごみを細かく裁断したりしたものを原料として、新しいプラ製品を作るやり方です。

一般的にプラごみのリサイクルといえばこの方法をイメージすると思います。

再生プラスティックを利用したプランターやコンテナ、ベンチなどを思い浮かべる人もいると思います。

例としては

レジ袋、トレー容器、お菓子の袋など→水切り袋、ゴミ袋、プランターなど

ペットボトルキャップ→クリアファイル、名刺、ボールペンなど

リサイクルのために集められたペットボトルのふた

ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルとは、プラごみを化学反応により組成変換した後にリサイクルすることです。

プラごみのマテリアルリサイクルは、樹脂の種類を選別したり不純物を除去した後、粉砕、洗浄したものやフレークを造粒機で解かして粒状にしたものを原料として使います。

再生原料は繊維工場、シート工場、成形工場などで再び解かされ下敷き、防草シート、作業服、洗剤ボトルなどの製品に加工されます。

例としては

ペットボトル→ペットボトル(ペットボトルを化学的に分解し、原料やモノマーに戻して、再度PET樹脂にする方法)

高炉原料化技術(廃プラスチックをコークスの代わりに還元剤として高炉で利用)

ガス化(廃プラスチックをガスにして化学工業の原料に再利用する)

油化技術(廃プラスチックを油に戻す技術。プラスチックは石油が原料ですから、製造したときと逆のプロセスをたどれば石油に戻ります)

化学合成

サーマルリサイクル

サーマルリサイクルとは、ごみ(プラごみなど)を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収し利用することです。

プラスティックはもともと石油から作られており、熱量が多く焼却して熱を回収して利用することは比較的簡単な技術で費用も安くつくことから総合的に効率的な方法であるともいわれています。

とはいうものの、プラごみを「燃えるごみ」を燃やすために、ほかのごみと一緒に燃やしている自治体も多く、せっかく分別回収しても、なんだかねえって感じている人も多いでしょう。

また、プラごみを燃やさないで、加圧ガス化炉を経過させて、酸素とスチームにより熱分解・部分酸化し、水素、一酸化炭素などの合成ガスを生成させて利用する方法もありますが、まだ広く使われてはおらず、多くは燃やすことで二酸化炭素を発生させています。

ヨーロッパなどの欧米諸国ではプラごみのリサイクルといえばマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを重視している一方、日本でのリサイクル率が高いといっても多くはこのサーマルリサイクルによるものです。

近年、国際的な批判からごみの輸入を禁止する国が増え(中国や東南アジア諸国など)せっかく分別収集しても、行き場を失った(輸出という形で処理できない)プラごみの処理に困っているという問題も発生しています。

海中を漂うペットボトル

まとめ

プラスティックごみはなかなか自然分解せず、海洋や海岸に長らくごみとして残り、景観が損なわれるだけでなくこれらを食べた海洋動物が死んでしまったり、あるいはマイクロプラスティックという形で生物の体内に残って影響を及ぼす可能性があります。

このため、プラスティックごみを減らすためにごみになるプラスティック製品を減らすこと(使い捨て容器を減らすなど)、繰り返し使用すること(シャンプーの詰め替えなど)、リサイクル(再利用)する事などが行われています。

プラスティックのリサイクル(再利用)にはマテリアルリサイクル(プラごみを別のものに作りかえる)、ケミカルリサイクル(化学的に処理して、様々な物の原料として使用する)、サーマルリサイクル(燃やしてその熱などを利用する)という方法が行われています。

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