肝機能の改善、高齢者の疲れやすい体質を改善する方法や食べ物は

特にたくさんのお酒を飲む訳でもないのに、高齢になって肝機能が低下してくる場合があります。

加齢に伴ってある程度、肝機能が低下するのは当然の老化現象で多少はやむを得ないのですが

それでも、あまりにも疲れやすく、元気が無くなるなどの症状があれば心配になってきます。

あるいは健康診断などで、肝機能の低下を指摘されている場合もあるかもしれません

そこで、高齢者の肝機能が低下する原因と、肝機能を改善して少しでも元気を取り戻す方法や食べ物について解説します。

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高齢になると大酒を飲んでいる訳でもないのに肝機能が低下する理由

お酒をたくさん飲んだり、喫煙する人が、加齢と共に肝機能が低下することは、原因がはっきりしていますから、改善方法ははっきりしているのですが

特にお酒も、喫煙もしない

肝臓の病気にかかっている訳でも無いのに

肝機能検査の数値がイマイチだったり

なんとなく元気が無い、極端に疲れやすいなどの症状がある場合、肝臓の機能が低下している可能性があります。

なぜ、健康的な生活を送っているのに肝機能が低下するのでしょう

肝機能が低下している老人

加齢に伴い高齢者の肝臓は小さくなる

高齢になるに従って、肝臓の細胞が死滅したり、血流量が減少する結果、肝臓自体の大きさが小さくなるほか、それぞれの細胞の働きも老化により不活発になることから、肝機能は低下します。

60歳以上の女性に脂肪肝が増える

若い世代の脂肪肝は飲酒や肥満など原因がはっきりしている場合が多くなっていますが、60代以上の女性に、原因不明の脂肪肝が多くなります。

この場合、胆石を併発している場合が多く、この原因は運動不足や、女性ホルモンの影響があるといわれています。

肝機能の低下で疲れている老人

肝機能が低下しているのに肝臓に負荷がかかっている

これは鶏とたまごの関係になるのですが、高齢になれば、どうしても肝機能は低下します。

そこで、肝臓にかかる負荷が大きければ、肝臓はフル活動する必要があり、

肝臓が疲労して、肝臓にダメージが加わる

→肝機能がさらに低下する

→肝臓の重要な働きである疲労物質などの解毒が進まない

→疲れやすく元気が無い

ということになります。


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加齢によって低下した肝機能を改善する方法や生活習慣

睡眠の質と量を確保する

睡眠は疲労回復や肝機能の改善に大きな影響があります。

しっかり睡眠時間を確保する

加齢に伴い睡眠時間が少なくなってきます。

ある程度は加齢に伴う体質的な部分も大きいのですが、運動量が少なくなっていたり、高齢者に特有な悩みなどから来るストレスで眠れないということもよくあります。

所が、起きているときには身体を動かすことに伴って、老廃物や疲労物質が生成され、肝臓はそれらを分解する必要があります。

一方、睡眠中には肝臓の細胞を再生する作業が行われる他、肝臓の再生に必要な成長ホルモンも寝ている間に分泌されますから

睡眠によって肝機能は改善されますし、逆に睡眠不足は肝臓の負担を増やし、修復の時間を減らすことになりますから、肝臓にとってダブルパンチとなります。

ですからなるべく睡眠環境を整えて、ゆっくり眠ることが出来るように配慮する必要があります。

眠れない老人

良質の睡眠を取る

睡眠の量だけで無く、睡眠が深ければ深いほど、肝臓の修復に必要な成長ホルモンがたくさん分泌されます。

ですから、睡眠の量だけで無く、良質な睡眠を取ることにも心掛けるようにする事が大切です。

運動

運動によって肝臓内の血流量も増加して、様々な肝臓の働きを助けることになります。

また、運動によって無駄なエネルギーが消費されて、過剰な栄養が体内に残らないために肝臓の負担も少なくなります。

運動している老人

ストレスをためない

ストレスがたまると結果として体内の血流が滞り、血流が悪くなれば肝臓の働きが悪くなります。

また、ストレスは睡眠の質を低下させることから、睡眠が短くなったり、あるいは睡眠の質が落ちることで肝臓の修復に必要な成長ホルモンの分泌が悪くなります。

注:成長ホルモンは若いときだけで無く、大人や高齢になってからでも身体の新陳代謝を図り、細胞などの修復のために、量は減るものの分泌され続けます。

寝不足でお肌の調子が悪くなるのも、肝臓の働きが低下して老廃物質が皮膚にたまったりするだけでなく、成長ホルモンの分泌が減少して、お肌のターンオーバーが遅くなるなどの影響も出てきます。

各種の薬を飲み過ぎない

薬というものは、はっきり言って、人間の身体にとって「毒」になります

毒をもって毒を制す

悪くいえば、薬が病気を治してくれる訳では無く、人間の身体の行き過ぎた反応や悪い反応を抑えることで、身体の免疫力を高めたり

あるいは、本来の身体の反応である痛みや熱を抑えることで、苦痛を和らげたり体力の消耗を防止するものであって

薬自体は身体の正常な反応を抑える物質ですから、肝臓は薬が体内に入ってくると全力でこれを分解しようとします

ですから、過剰に薬を摂りすぎると、肝臓がオーバーワークになって疲労してしまうことになります。

肝臓に負担をかける薬

食べ物や食生活に気を付ける

食べ過ぎに注意

食物を食べ過ぎると、どうしてもその分解のために肝臓が働く必要があり、肝臓を疲労させます。

注:肝臓はアルコールや有害物質の解毒ばかりで無く、脂肪やタンパク質、糖分などを分解して体内で使える形に変換し貯蔵、必要に応じてエネルギー源として供給することも重要な働きの一つです。

高タンパク、高脂肪のものを食べすぎない

食べ物の中でも高タンパク、高脂肪のものは特に肝臓に負担をかけます。

例:たまご、牛乳、乳製品、肉類やパン、パスタ、麺類などの小麦製品

注:高齢者にとって良質なタンパク質やカルシウムをしっかり摂取することも重要ですから、これらの食品を極端に制限することでは無く、肝機能が衰えている人は、食べ過ぎないように注意するということで理解して下さい

過酸化脂質、トランス脂肪は肝臓に有害

過酸化脂質、トランス脂肪酸は肝臓に有害なので、揚げ物(天ぷら、フライなど)や油で揚げたスナック菓子などはなるべく食べないようにしましょう。

食物繊維の多い野菜

食物繊維を積極的に食べる

食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整え便通を良くします。

その結果、腸内におけるアンモニアの発生を少なくさせ(便といっしょに体外に排出される)肝臓の負担を減らします。

注:肝臓はアンモニア=有害物質の分解も行います。因みに、肝機能が低下すると、アンモニアの分解が追いつかず身体からアンモニア臭がする事もあります。

また便通だけで無く、食物繊維をたくさん食べることで、カロリーの摂りすぎを防いだり、血糖値の急上昇を防ぐ効果もあります(血糖値の急上昇は肝臓に負担をかけます)

食物性タンパク質を積極的に食べる

肝臓が弱ると、タンパク質の消費が増えるにもかかわらず、逆にタンパク質の生成や、吸収能力が低下します。

大豆などの食物性タンパク質はアミノ酸の配合バランスが良く吸収されやすく、低エネルギーであることから機能が低下している肝臓に優しい食べ物と言えます。

また、大豆に含まれるサポニンには肝臓に悪い過酸化脂質の生成を抑えて肝臓を再生する働きがあるので、さらに肝機能の改善に効果的です。

大豆と玄米

玄米などの精白されていない穀物を食べる

玄米などの未精製の穀物は、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれているだけでなく、血糖値の急上昇を押さえ肝臓への負担が減ります。

注:肝機能が低下していると血糖値を調整する能力も低下してます。

肝機能を改善させる栄養素と食べ物

タウリン

タウリンには肝臓の機能を高める効果があり、肝臓にたまった中性脂肪を取り除く働きを持っています。

肝臓から分泌される胆汁酸にはコレステロールを排出する働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取することで胆汁酸の分泌が増え、血中のコレステロール値も下がります

その他タウリンの働きとしては

・酵素の働きを助けるのでアルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽減

・腎臓や肝臓における毒素を濾過する能力を向上させる

・細胞膜を保護する機能があり、肝臓の細胞が破壊されるのを防ぐだけで無く壊れた肝細胞の再生を促進する。

タウリンは主に魚介類に多く含まれます。特にタコ、イカ、貝類

イカ、タコ、牡蠣などの魚介類

サポニン

枝豆や大豆食品には前にも述べたとおり肝臓の働きを助けるサポニンが含まれているほか

良質のタンパク質が含まれているばかりで無く、食物繊維も豊富で、様々な意味から肝臓の働きを助けます。

サポニンには、傷ついた肝臓を修復する機能と肝臓の炎症を抑える機能があります。

枝豆と大豆

オルニチン

お酒を飲む人にはおなじみのしじみなどに多く含まれる成分です。

オルニチンにはアンモニアを分解して解毒する作用があるほか、

肝臓で代謝の働きをするオルニチンサイクルを活性化し、肝臓でのタンパク質の合成を高め、機能の衰えた肝臓の働きを助けてくれます。

オルニチンを多く含む食べ物としては先程のしじみの他にエノキダケやシメジなどのキノコ類や魚介類にも多く含まれています。

オルニチンを多く含むしじみとエノキダケ

アルギニン

アルギニンは身体の中の一酸化窒素を増加させ肝細胞を保護することで肝機能を高めます。

また、成長ホルモンの分泌を促進して、痛んだ肝臓の細胞の修復を活発化させるほか、体内の細胞がさび付くのを防ぐ抗酸化作用と、血流促進作用があり肝臓の機能を支援します。

また、脂肪の代謝を促進し、免疫細胞を活性化させ免疫機能を向上させる働きもあります。

アルギニンが多く含まれる食品としては

大豆(豆腐や豆乳)、魚介類、肉類

オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)

オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)は中性脂肪を減らし、悪玉コレステロールの値を下げてくれます。

中性脂肪の値が高い人は病院などでもオメガ3脂肪酸(DHA、EPA)のサプリメントを医薬品として処方されることもあります。

中性脂肪が高い場合、食べ物でオメガ3脂肪酸(DHA、EPA)を摂取することで中性脂肪が減少すれば、脂肪肝などにもなりにくくなることになります。

オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)が多く含まれる食べ物としては青魚(サバ、イワシ、サンマ、アジなど)が代表的です。

DHA、EPAを多く含む青魚

その他肝機能改善に効果のあるといわれている食べ物

コーヒー

米国立ガン研究所よると1日数杯のコーヒーが肝疾患の進行を食い止めてくれる可能性があると発表しています。

ごま

ゴマに含まれる抗酸化物質「ゴマリグナン」は肝機能を向上させます。

カレー

カレーと言うよりはカレー粉に含まれるウコン(クルクミン)には肝臓にたまった脂肪を外に運び出す働きがあるほか、脂肪を分解する胆汁の分泌を促進する機能があります。

また、ウコン(クルクミン)など、カレーに含まれる成分には痴呆症の予防になるとも言われています(^_^)v

まとめ

肝臓に負担をかける原因は、運動不足、睡眠不足、ストレス、カロリーの摂りすぎが主な原因です(アルコールも大きな原因の一つですが(^_-))

お酒も飲まないし、病気でも無いのに肝機能に問題がある人は、これらに注意すると共に、肝臓の機能を高める食品を意識して摂ることで肝機能の改善が期待されます。

高齢者になるとどうしても毎日の生活習慣が固定され、食事の内容も似たようなものになってしまいがちですから

周りの人が、気を付けて、肝機能の低下で元気が無くなっている人に、少しでも肝機能を改善させるような生活を送れるよう配慮して、活力ある生活を取り戻してあげたいですね。

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