最近薄毛に悩んでいて、もしかしたらシャンプーが関係しているかもしれないと思っている人もいるかも知れません
薄毛の原因は本質的にはホルモンバランスや、ストレス、体質的なものが大きいのですが、ある程度シャンプーが関係している部分もあります。
そこで今回は、シャンプーが薄毛に与える影響について解説してみたいと思います。
シャンプーが薄毛に悪い影響を与える原因は
なぜシャンプーが薄毛に悪影響を与えるのかその原因について探ってみたいと思います。
市販のシャンプーは大部分が洗浄力と刺激が強すぎる
テレビCMなどで、いかにも良さげにイメージ宣伝しているシャンプーも、植物由来の何とか、ボタニカル(植物的な)とか、合成××不使用とかいってますが
まず、テレビで宣伝しているシャンプーのほとんど全部は、いわゆる「高級アルコール系」シャンプーと呼ばれるものです。
もっと言えば、スーパーやホームセンターなどで売られているシャンプーのほとんどは、この高級アルコール系のシャンプーです。
高級アルコール系のシャンプーの特長としては
・値段が安い(ほとんどが1000円以下)
・洗浄力が強いのでしっかり汚れが取れる
という特長があります。
ただし、高級アルコール系シャンプーのデメリットとしては
・洗浄力が強く、髪や頭皮の皮脂を洗い流しすぎる。
・頭皮への刺激が強い
・皮脂が洗い流されてしまうので、シャンプーしたあとコンディショナーやリンスなどで脂分を補う必要がある。
皆さん、シャンプーを終わったあと、まだ髪や頭皮が濡れているうちに、コンディショナーなどで脂分を補っているので余り気にならないかと思いますが
もし、コンディショナーなどで脂分を補わないまま、髪や頭皮を乾かしたら、バサバサ、カサカサの凄い状態になっているはずです。
逆に言えば、いかに高級アルコール系のシャンプーの洗浄力が強すぎて、刺激が強いかということにもなります。
高級アルコールシャンプーの強い刺激になれてしまう
高級アルコールシャンプーの刺激が強いことから、一部では、アミノ酸系シャンプーを愛用する人も増えています。
ところが、アミノ酸系シャンプーは値段が高いことに加えて
洗浄力がマイルドなことが「不評」の原因になっています。
アミノ酸シャンプーは刺激を抑え、皮脂を適度に残せるように、あえて、洗浄力をマイルドなものにしてあります。
ところが本末転倒というか
ほとんどの人は子供の頃から高級アルコール系シャンプーの強い刺激に慣れてしまっていて、皮脂が綺麗さっぱり洗い流されてしまう感覚が当たり前になっています。
その結果、アミノ酸系シャンプーを使っても
・汚れがしっかり落ちない
・泡立ちが悪い
(アミノ酸シャンプーでも刺激の強い発泡剤を多めに入れれば泡立ちは良くなります)
などといった口コミや評価となって出てくるので、なかなか売れない
売れないから値段も下がらないという悪循環になっています。
そして、結局値段が安く、根こそぎ皮脂を洗い流してしまう高級アルコール系のシャンプーに戻ってしまって、頭皮や髪を傷め続けるということになってしまいます。
一般に市販されているシャンプーは薄毛には悪影響がある
一般に市販されていてスーパーやドラッグストアで簡単に手に入るシャンプーはほとんどが高級アルコール系シャンプーです。
薄毛の人は、髪の濃い人より明らかに頭皮(毛穴)や髪の毛自体が弱くなっています。
にもかかわらず、高級アルコール系の刺激の強いシャンプーでゴシゴシやっていれば薄毛に悪影響が出るのは当たり前です。
こうなったら、洗い方がどうとか、ゆすぎがどうのこうのという話ではなくなってきます。
(洗い方やゆすぎ方で、多少悪影響が少なくなる可能性は否定しません)
石鹸系のシャンプーは刺激が強い
シャンプーには大まかに分けて
「高級アルコール系」
「アミノ酸系」
のほかに
「石鹸系」のシャンプーがあります。
石鹸系のシャンプーはアレルギー体質の人などには反応が起きにくく、自然重視系の人などに人気があるのですが
人間の頭皮や髪は弱酸性なのに対して
石鹸シャンプーはアルカリ性で刺激が強く
洗うと髪の毛のキューティクルがはがれて松ぼっくり状になることや頭皮への刺激
洗い終わったあとは専用にリンスで中和する必要があること
(リンスをかけるまでは頭皮や髪は凄い状態になっている)
などからすると、頭皮にアレルギーなどトラブルを抱えていて石鹸系でないとダメだという人以外
特に薄毛に悩んでいる人などは使わない方が良いと思います。
薄毛が気になるならお湯シャンするかアミノ酸系のシャンプーを
薄毛が気になっているのに、普通に市販されている高級アルコール系のシャンプーを使い続けるということは、弱っている毛根や髪の毛にダメージを与え続けているようなものです。
シャンプーが薄毛に悪影響を与えていると少しでも感じているなら、お湯シャンかアミノ酸系のシャンプーを使ってみるようにした方が絶対良いと思います。
お湯シャンとは
芸能人の方でもお湯シャンをしている人は結構います。
お湯シャンとは、シャンプーを使わずお湯だけで髪を洗う方法です。
最初はお湯だけで洗って大丈夫かと心配になりますが、お湯だけでも皮脂は結構溶けて洗い流されます。
最初の頃は高級アルコール系シャンプーの副作用で、皮脂がガンガン出るために、何日かお湯シャンを続けていると髪がごわごわしてくることがあります。
ですから1週間か2週間に1度シャンプーを使って皮脂を洗い流さないといけない場合があります。
ところが、お湯シャンを続けていると(3~6ヶ月)次第に皮脂の分泌量が少なくなって、お湯シャンだけでも髪がごわごわすることはなくなっていきます。
いかにこれまで高級アルコール系シャンプーによって大量の皮脂が出されていたか実感する事と思います。
ただし、お湯シャンは刺激が少ない究極の頭の洗い方ですから
時間をかけて丁寧に洗う必要があります。
髪にお湯をかけ始めた最初の頃は、髪の脂分で、お湯がはじかれる感じがします。
それでも髪にお湯をかけ続けていると、次第にお湯が髪に浸透して、脂分が溶け出してきます。
流したお湯を洗面器などにためてみると、けっこう、白濁していますから脂分や汚れが流れ出しているのが分かります。
薄毛が気になっている人であれば、なおさら丁寧に優しく洗う必要があるので、多少時間がかかることはやむを得ないでしょう。
その他注意するのは、後頭部や耳の後ろは、手が回らないこともあって洗い残しが出やすく、臭いの元になる場合もあります。
特に耳の後ろは皮脂の量も多いですから、念入りに洗うほか、耳の後ろや首筋あたりは、しっかりボディーウォッシュの時に石鹸で一緒に洗い流すようにした方が良いでしょう。
関連記事(お湯シャンのやり方)
シャンプーを使わないで髪を洗う効果は?汚れは落ちるの?やり方は?
アミノ酸シャンプーを入手する方法
薄毛にはお湯シャンも良いですが、やはり、洗浄剤を使ってしっかり汚れを洗い流したいという人はアミノ酸シャンプーという選択肢もあります。
ただし、アミノ酸シャンプーは一般のお店ではなかなか手に入らないと思います。
売られていたとしても
アミノ酸「配合」とか洗浄剤の一部にアミノ酸系の洗浄成分が配合されているだけのものが多いです。
となると、入手先は美容院などか通信販売になります。
値段的には1本3000~4000円程度になります。
ただし、通常はコンディショナーがいらないので実質的には
1500~2000円という風に考えることも出来ます(^^;)
関連記事
アミノ酸シャンプーにコンディショナーはいらないって知ってましたか
枝毛など髪の毛のダメージが酷くて、コンディショナーがないとまとまらないという人もいるでしょうが、本来はアミノ酸シャンプーで髪を洗っても皮脂成分は残っているはずです。
薄毛に悩んでいる人なら養毛剤をはじめ、ヘアケア製品に、結構お金をかけていると思いますが、肝心の、髪の毛や頭皮を傷めないためのシャンプーにお金をかけないというのもどうなのでしょう・・・
注:アミノ酸シャンプーの中には、シャンプーした時にはコンディショナーが必要という思い込みを利用して、セットで売られているものもあります。
また、アミノ酸シャンプーは
「値段が高い」
ということから、付加価値を高めるために育毛成分や保湿成分などが配合されているものも多いです。
シャンプーは結局、洗い流すものですから効果は限定的とはいうものの、それなりの効果は期待出来るかもしれません。
まとめ
広く一般に使われている高級アルコール系のシャンプーは、程度の差はあっても、薄毛が気になっている人の頭皮や髪に悪影響を与えています。
毎日シャンプー剤を使って髪を洗わなければならないということ自体が、ある意味、シャンプー会社の洗脳に私たちがはまってしまっていると言えなくもありません。
若い時や、頭皮が丈夫な人は、普通のシャンプーを使っていても問題無いのかもしれませんが、ある程度年齢が上がっている人や、薄毛が気になっている人は、もう少しシャンプーというものに気を使っても良いのではないでしょうか
その場合に、選択肢に入ってくるのがシャンプーを使わないお湯シャンや、アミノ酸シャンプー、あるいはお湯シャンをメインに、必要な時にはアミノ酸シャンプーを使うという方法もあるかもしれません
頭皮を清潔に保ちながらも、頭皮や髪を傷めない方法を考えていくことで、薄毛を少しでも改善していくことになるのではないかと思います。
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