ノンシリコンシャンプーとは何でしょう
あちこちのサイトを見ていると、間違った情報がまことしやかに説明されています。
それって違うし・・
それじゃかえって髪を傷めてしまうよ
そんな情報であふれかえっています。
本当のノンシリコンシャンプーとはどういうものかを理解出来れば
シャンプーについて書いてあることが正しいのか間違っているのか、そしてシャンプーの善し悪しがかなり見分けが付くようになります。
ノンシリコンシャンプーとは何か、本物のノンシリコンシャンプーの見分け方とは
本当のところを解説してみたいと思います。
市販のシャンプーにはシリコンは必要
普段、目にするシャンプーはほとんどが洗浄力が強い高級アルコール系のシャンプー
高級アルコール系シャンプーの例
あなたがスーパーや。ホームセンターで目にするシャンプーは、ほとんどは洗浄力が強い高級アルコール系の洗浄成分が使われているシャンプーです。
この「洗浄力が強い」というのは実は結構くせ者で
必要以上に頭皮や髪の皮脂を洗い流してしまいます。
頭皮や髪についている皮脂を「汚れ」と思っている人もいるかも知れませんが
そうではありません
皮脂は頭皮や髪を保護するために身体から分泌されている大切な成分です。
とはいうものの、頭皮や髪についている皮脂がいつまでも残っていれば汚れが付着したり、べたべたして、臭いの元となったり、髪が油っぽく見た目も悪くなってしまいます。
ですから人は頭や髪を洗います。
この時に使うのがシャンプーですが、
でもシャンプーって普通に使われるようになったのはほんのここ50年くらいのことで
その前は石鹸で洗ったり、お湯で流すだけだったり
江戸時代などであれば、米ぬか(アミノ酸)などを使って髪を洗っていました。
「高級アルコール系」の強い洗浄力のあるシャンプーで髪を洗うようになったのは人類の歴史の中で考えればつい最近のことです。
だからどうした、という声が聞こえてきそうなので話を先に進めますが
高級アルコール系のシャンプーは髪の表面や髪の内部に浸透している皮脂を綺麗さっぱり洗い流してしまいます。
とどうなるかというと
髪の毛をコーティングしている成分(脂分)が全く無くなってしまいます。
そうなると、髪は濡れた綿のロープ同士をからませたような状態になり
髪同士がこすれ合ってキシキシします。
これを防ぐために高級アルコール系のシャンプーには髪の毛をコーティングするためにシリコンが配合されています。
シリコンが髪の毛をおおうことで、髪同士がこすれ合ってキシキシすることが無くなりますし。髪を保護することになります。
シャンプーした後になぜリンスやコンディショナーが必要なのか
ただし、シャンプーの中にシリコンが含まれていても、結局大部分はシャンプー剤によって洗い流されてしまいます。
このために高級アルコール系のシャンプーで髪を洗った後には、リンスやコンディショナーで更にたっぷりとシリコンを補う必要があります。
ですから、ノンシリコンにこだわってもリンスやコンディショナーを使えば、全く意味のない事になります。
シリコンは人畜無害な成分
人によってはシリコンのことを極悪非道な成分のように言いふらしている人もいますが
シリコンは全く人畜無害な成分
シリコンは毛穴をふさぐから良くないなどという人がいますが
そもそもシリコンは化粧品や医療品にも広く使われている成分です。
シリコンが毛穴をふさいでしまって頭皮に悪影響があるというなら、化粧品を使うとお顔の毛穴をふさいでしまって大変な事になるはずですがそんなことは一切ありません。
パーマやカラーリングがやりにくくなると言う人もいますが、多少は影響があるかもしれませんが、そもそもシリコンは顕微鏡で見ると細い網の目状になって髪に付着しますから影響も限定的な物です。
しいていえば、髪のコシの弱い人だと、皮脂がすっかり抜けてぱさぱさになった髪に付着したシリコンの重みで、髪がへたりやすくなってボリューム感が微妙に少なくなる程度で、髪そのものへの悪影響はありません。
髪がキシキシするノンシリコンは高級アルコール系のシャンプー
高級アルコール系の洗浄力の強いシャンプーなのにシリコンが配合されていなければ、皮脂が洗い流された後、髪がこすれてキシキシするのは当然のことです。
そんなシャンプーが髪に良いわけはありません
それにノンシリコンだといっても、シャンプーした後にシリコンがたっぷり配合されているリンスやコンディショナーでシリコンを補うわけですから、ノンシリコンシャンプーを使う意味は全くありません。
アミノ酸系のシャンプーはシリコンが不要
なぜアミノ酸シャンプーは開発されたのか
ほとんどの人は何のこだわりもなく、テレビなどで宣伝している高級アルコール系のシャンプーを使用していると思います。
毎日毎日、場合によっては朝晩の2回
高級アルコール系のシャンプーで髪を洗い、リンスやコンディショナーでシリコンを頭にふりかけています。
そもそも、毎日シャンプーで髪を洗う必要はあるのか??
シャンプー会社の陰謀に踊らされているだけじゃ無いの
などという本質論は今回は別として
若い人や健康な人であれば、高級アルコール系のシャンプーを使っていてもさほど悪影響は無いと思います。
ところが髪や頭皮にトラブルを抱えている人や、加齢でホルモンの分泌が衰えてきたり、皮脂の分泌が少なくなってきた人には、高級アルコール系のシャンプーは刺激が強すぎます。
あるいは、これがアミノ酸シャンプーが開発された1番の理由では無いかと思うのですが
美容室などで毎日何人もの髪を洗う美容師さんの手荒れが酷い
手の皮脂がすっかり洗い流されるだけで無く洗浄成分(=界面活性剤)の影響で、手の皮膚がボロボロになってしまう
かといってゴム手袋をして髪を洗っていては評判が悪くなる
といったことから、洗浄力をずっと押さえて、刺激の少ないアミノ酸系の洗浄成分が作り出されました。
アミノ酸系の洗浄成分は刺激が少なく皮脂なども適度に残してくれます。
だから頭皮トラブルや髪のトラブルを抱えている人
美容師さんの手荒れ
こういった物が解決することになります。
アミノ酸シャンプーはシリコンが不要
アミノ酸シャンプーは高級アルコール系のシャンプーの洗浄力が強すぎることから開発されたシャンプーです。
ですから、アミノ酸系のシャンプーで髪を洗っても、洗い流されるのは表面の汚れた皮脂だけで頭皮や髪には適度に皮脂が残ります。
当然髪は洗う前の状態をキープしていますから
髪がキシキシすることもありませんし、頭皮を保護している皮脂も適度に残っています。
だからアミノ酸さんプーにシリコンを入れる必要は全くありません
話は脱線しますが、高級アルコール系のシャンプーを使っていると皮脂が根こそぎ洗い流されて頭皮は丸裸の状態になってしまいます。
人間の身体の防衛反応として、慌てて皮脂が大量に分泌されることになります。
だから、高級アルコール系のシャンプーを使っていると、皮脂が大量に出るので夕方には髪がべたべたする
そして、夜お風呂で綺麗さっぱりと皮脂を洗い流す。そして身体の防衛反応として皮脂が大量に分泌されるというサイクルに入って行きます。
これって、シャンプー剤を使わないお湯だけで髪を洗うお湯シャンをしていると、本当に皮脂の分泌が少なくなってくるので実感としてよく分かります。
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アミノ酸シャンプーはリンスもコンディショナーも不要
アミノ酸シャンプーで髪を洗った場合、適度に皮脂は残りますから、リンスやコンディショナーでシリコンや脂分を補う必要はありません
天然の皮脂成分が髪や頭皮をコーティングしてくれています。
また、高級アルコール系のシャンプーで髪を洗うと髪の中に含まれる皮脂成分も洗い流されて
髪がスカスカの状態になり、その上からシリコンをかぶせるわけですから、やはり髪のコシが無くなってしまい、髪がべたっとなったようになります。
逆にアミノ酸シャンプーで髪を洗っても髪の中の皮脂成分は残っていますから、髪の毛辞退がスカスカになることも無く、弾力も保っている状態ですから
髪の毛のコシやボリューム感も保たれることになります。
アミノ酸シャンプーはそもそもノンシリコンシャンプー
アミノ酸シャンプーはそもそもシリコンを入れる必要の無いシャンプーですから、当然のごとくノンシリコンシャンプーです。
ところがアミノ酸シャンプーは美容室や一部通販でのみ販売される、髪や頭皮に優しい高価なシャンプーというイメージがあります。
これは私の想像ですが
アミノ酸シャンプー=ノンシリコンシャンプー
ノンシリコンシャンプー=髪や頭皮に優しいシャンプー
という話が一人歩きした
というよりは、一部のシャンプー屋さんがこの話を悪用して
シリコン=髪や頭皮に悪い成分
という都市伝説を作り出し
高級アルコール系のシャンプーなのにノンシリコンシャンプーなどというとんでもない物を売り出したのではないかと思います。
高級アルコール系のシャンプーであればシリコンは必要な成分
それなのにノンシリコンであれば髪の毛にダメージがある(キシキシする)のは当然です。
また、最近のノンシリコンシャンプーにはあまりキシキシしない物が出てきたというのも眉唾
アミノ酸シャンプーでないのに
ノンシリコンだというシャンプーの中にはシリコンでは無いけれども別のシリコンとよく似た成分を配合しているものもあります。
まとめ
アミノ酸シャンプーはそもそもシリコンを配合する必要が無く、当然ノンシリコンシャンプーです。
ところが、なぜか、シリコンを入れる必要のある高級アルコール系のシャンプーなのにシリコンを入れずにノンシリコンシャンプーとして販売されている製品があります。
こういうシャンプーを使ってしまうと髪を傷めるだけの結果になるのはもうお解りのことと思います。
シャンプーを選ぶ際にはこの辺りのことをよく見極めて選びましょう。
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