寝る前に食事は摂らない方が良いといいますが、その理由は何なのでしょう?
そうはいっても、寝る前になんとなく口寂しかったり空腹を感じてついつい食べてしまうことも
そうならないように寝る前に空腹にならないようにする方法はあるのでしょうか
寝る直前に食事を摂るのは良くないのはなぜでしょう
寝る直前に食事を摂るのは良くないと聞きますがその理由は何なのでしょう
寝る前に食事を摂ると太る
一日に同じ量の食事を摂るにしても、寝る直前に食べると太りやすくなります。
朝食べた食事は、一日の活動の中で体内で消費されますから、朝食は太る原因にはなりにくいです。
所が夜寝る前に食べた食事が消化されて栄養素が体内に入っても、取り敢えずは
寝ている間は安静状態で、ほとんど消費されませんから
人間の身体の特性として、使わないなら貯金しておくか、ではないですが、栄養素を身体の中にため込もうとするメカニズムが働きます。
そしてそれはいつしか脂肪となり、お腹の周りなどにこびりついていくことになります。
一日に蓄積される量は大したことなくても、生活習慣というものはなかなか改善されませんから、毎日毎日「着実に貯金は貯まっていきます」(>_<)
寝る前に食事を摂ると寝付きが悪くなったり睡眠が浅くなる
お腹がふくれると眠くなるから、満腹状態であればよく眠れるんじゃ無いかと思うのですが、そうは問屋が卸しません
胃や腸は、食べ物が入って来れば、消化するために全開で活動を開始します。
本日は終了、明日朝から再開しますっていう風にはなりません(^_^)v
寝る直前や睡眠中は身体の中心部の体温が下がることによって、眠くなったり睡眠が深くなったりします。
逆に、胃腸が活発に働いていれば、当然、身体の中心部に血流が集まって、体温が上昇してしまいますから、寝付きは悪くなるわ、睡眠は深くならず、眠ってはいても眠りは浅くなってしまいます。
寝付きが悪い上に眠りが浅くなれば、睡眠時間が充分でも、実質的な睡眠は少なくなっていますから
極端な話が、寝不足や各種ホルモンバランス、自律神経の崩れ、精神的な不安定などなど、様々な身体や精神のトラブルの原因になるかもしれません。
胃腸の調子を悪くする
寝ている時でも食べ物が入って来ると胃腸は全力で消化のために活動を始めると言いましたが
そうはいっても、やはり日中に身体を動かしている状態に比べれば、ずいぶん活動は鈍っています。
お腹の周りの筋肉もほとんど動くことがありませんから、消化されたものがなかなか次の部分に押し出されて行きにくくなります。
しかも、身体を横にしているので、胃や腸の中にある食べ物は下の方に下がって行きにくくなっています。
昔はよく、横になったままご飯を食べると牛になるぞと怒られたものですが、消化にはよくないようですね。
胃や腸の中にずっと食べ物が残っていると、胃や腸は休めずに疲労してしまいますし、特に胃の中は胃酸が出っぱなしになって、これまた胃の調子を悪くするのに一役買ってしまいます。
肌荒れやニキビの原因になる
前の方で説明したとおり、寝る前に食事を摂ると寝不足や脂肪をため込みやすくなります。
睡眠不足は、自律神経やホルモンバランスを崩しますし、特に肌のターンオーバーに影響のある成長ホルモンの分泌を少なくしてしまいます。
また、睡眠不足によって肝臓の働きも悪くなり、体内にある有害物質の解毒作用が低調になった上に
余分な脂肪が増えて、毛穴から排出される皮脂も増えて吹き出物やニキビの原因になるという悪循環となります。
いつも寝る前に何か食べたくなる人が空腹にならない方法
寝る直前に食事を摂ることは身体によくないことは分かったけれども、なぜか寝る前にお腹がすいてしまうという人はどうすればよいのでしょう
寝る直前にお腹がすかなくなる対策についてまとめてみました。
夕食は寝る2~4時間前を目安にする
いつもベッドに入る2~4時間前に夕食を摂るようにします。
消化のよい軽い食事であれば2時間前
脂っこい、消化の悪いものをたくさん食べるのであれば4時間前くらいを目安にします。
余り夕食が早すぎると、寝床に付く前にお腹の中が空っぽになって、お腹がすいてきます。
ですから、そうなる直前に寝床に入ればお腹もすかないし、しっかり睡眠を取って、胃腸を休めることも出来ます。
寝酒は控える。お酒を飲むとお腹がすきます
睡眠薬代わりに寝る前にお酒を飲む人も多いかもしれませんが、実は、アルコールを飲むと睡眠は浅くなります。
それはそれでデメリットなのですが、
寝る前に飲酒して、アルコールが体内に入ると、肝臓はアルコールの分解を最優先にして働き始めます。
因みに、肝臓は何をさておいてもアルコールの分解を最優先しますから、お薬などと一緒に飲むと、アルコールの解毒に全力を尽くすので、薬の分解が後回しになって、薬が効きすぎて、身体が危険な状態になります。
ところが肝臓はアルコールや体内に入った有毒な成分を分解するだけでは無く
摂取した栄養分を分解してグリコーゲンなどの身体の細胞が直接使えるような形に分解するという機能も持っています。
しかし、体内にアルコールが入ると肝臓はアルコールの分解を最優先して、この栄養分の分解を後回しにしますから
一時的に血液中に含まれる細胞が使うはずの栄養素が不足するといことになり
元になる栄養分はたっぷり体内にあるにもかかわらず、細胞が使える形になった栄養素が不足して、
脳に栄養分が足りないよという信号が送られ空腹感を感じるという状態になってしまいます。
おまけに飲酒で体内の血流が活発になって、胃腸も活動的になっていますから空腹に拍車をかけます。
お酒を飲んだ後に、ラーメンなどの炭水化物を食べたくなるのも、こういうメカニズムが働いているということです。
寝る前にグルメ番組を見ない
昼間や夕方早い時間に放送されているグルメ番組を録画していて、夜寝る前に見るのを楽しみにしている人もいるかも知れませんが、とても危険です。
芸能人が、それでなくても美味しそうな、特級品のグルメを食べているのを見れば
視覚から入った情報が、脳や胃腸を刺激して
何か食べたい!!
そう言えば冷蔵庫に○○があったはずっ
ってなるはずです。(>_<)
ストレスをためない
ストレスは食欲に変換されやすいのはご存じの通りです。
とはいうものの、ストレスを無くせっていわれても無理という声が聞こえてきそうですが
なるべくストレスをためないようにしてください、特に寝る前は!
ということで
寝る前には、お気に入りの静かな音楽を聴いたり、アロマなどを焚いて心を落ち着かせる
お笑い番組などを見て嫌なことを忘れるなどの対策を講じます。
水分を摂る
カロリーのない、ノンカフェインの飲み物を少量、ゆっくり飲むことで、
胃の中に何かが入ったと脳に勘違いをさせ空腹を抑えます。
ノンカロリーのガムをかんだり歯磨きをする
口を動かすことで、体内に何かを摂取したと脳に勘違いをさせて、空腹を紛らわします。
軽い体操などを行って身体を動かす
身体を動かすことで、空腹感が紛れるだけでなく、細胞に活動エネルギーを送り込もうと、体内に蓄積された栄養分が血中に放出されて一時的に血糖値が上がりますので、空腹感を押さえる事が出来ます。
ただし、余り活発に動き回ると、かえって胃腸の働きが活発になったり、エネルギーが消費されてしまって逆効果になるので、あくまで軽く行うところがミソです。
どうしてもお腹がすく時には甘みなどの付いた飲み物を
どうしてもお腹がすく時には、甘みの付いた(多少カロリーがあってもしょうがありません)飲み物、スープなどをゆっくり時間をかけて飲みます。
少量ずつゆっくり飲むのがミソです。
多少血糖値が上がることで空腹感が抑えられたり、胃の中に何か入ることで、あるいは脳を勘違いさせる作戦です。
水分が多いものがよいのは、消化するべき実体が少ない割には、重量があって胃の中に何かはいったという実感があるからです。
まとめ
寝る前に食事を摂ることはあらゆる角度から見てもよい習慣ではありません
寝不足や、寝不足が原因の様々な心身のトラブルの原因にもなり、胃腸にも良い事はありません。
ちょっとした工夫や、気を付けることで、夜寝る前に食べ物を食べることは回避出来する事が可能です。
寝る前にものを食べる悪い習慣を改善することで、ずいぶん健康によい影響がありますから、寝る前の食事は避けるようにしましょう。
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