昔は薄毛と言えば男性の専売特許でしたが、最近は女性の薄毛も多くなっています。
女性も今では男性並みにストレスや、忙しい仕事に追われて生活が不規則になっているのも原因の一つです。
そのほかにも女性が薄毛になるのにはいくつかの原因があります。
男性なら開き直って、薄毛の何が悪いと、さらけ出す人もいますが、女性の場合は、髪が薄くなってもあきらめる訳にはいきません
何としてでも薄毛を隠して、出来れば元のように豊かな髪にもどりたい
そう思うのが当たり前です。
そこで、女性が薄毛になる原因を徹底的に洗い出して、その対策について解説したいと思います。
女性なのに薄毛になる原因は何
一般的には女性ホルモンの作用で薄毛にはなりにくいと思われてきました。
(女性ホルモンには髪を豊かにする作用があり、女性は男性に比べて女性ホルモンの分泌が多い)
しかし最近は女性で薄毛になる人も増えてきて人知れず悩んでいる人もいます。
そこでなぜ女性なのに薄毛になるのかその原因を探ってみました。
ストレスが増えている
今は女性も男性と同じように仕事をすることが求められています。
あるいは家庭のこと、対人関係、子供のことなどストレスがかかる場面が増えてきました。
ストレスがかかると、一般的には血流が悪くなって、毛根に悪影響を与えると言われます。
またそのほかにも
ストレスがかかると、ストレスに立ち向かおうとする身体の防衛反応から、女性なのに女性ホルモンの分泌が少なくなり、逆に男性ホルモンの分泌が多くなります。
さらに、ストレスが強いと、睡眠の質が悪くなり、睡眠の質が悪くなると、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が悪くなる
→皮膚や毛根の新陳代謝が悪くなる
→新しい毛が生えてきにくくなる
→薄毛
ということで
ストレスによってあらゆる面から、薄毛の原因が湧き上がってくることになります。
過度のダイエットによる栄養不足
過度のダイエットにより、髪の栄養素が不足して毛根が弱ったり、髪の毛の材料が不足して髪の毛が生えにくくなる場合や
あるいは、栄養不足から女性ホルモンの分泌が減少して髪の毛の毛サイクルが短くなって髪が長く伸びることが出来ない結果、髪の量が減少したりすることになります。
髪型などによるもの
ポニーテールやオールバックなど、髪の生え際を強く引っ張るような髪型をしていると、毛根が引っ張られてダメージを受けますから、髪が抜けやすくなります。
(牽引性脱毛症)
あるいは髪を左右に分けている場合、分け目付近の毛髪が薄くなる場合もあります。
これは、分け目付近の髪の毛が引っ張られるばかりでなく。紫外線の影響や、汚れがつきやすいことなどからも抜け毛の原因になります。
パーマやカラーリング
最近は刺激の少ないパーマ剤やカラーリング剤が使われていますが、それでも頭皮や髪にダメージを与えているのは間違いがありません
因みに、カラーリングしている人の髪をよく観察すれば分かると思いますが、通常の黒髪の人に比べて、相当髪が毛羽立って痛んでいるのが分かるはずです。
あるいは、中高年以降の方で、強いパーマを若い頃からずっと続けていた人などでも、髪(毛根)が傷んで伸ばすことが出来なくなって、ショートヘアーにしている人も多いと思います。
睡眠不足による薄毛
睡眠不足になると女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が減少して、薄毛の原因になります。
睡眠不足には
多忙などのために、そもそも寝ている時間が少ないほかに
・ストレスでよく眠れない
・不規則な生活で睡眠の質が悪い
・飲酒や、寝る直前に食事を摂るなどでも睡眠の質が悪くなる
などの影響もあります。
シャンプーによる頭皮のダメージ
毎日シャンプーするのが当たり前だと思っているかもしれませんが、一般に広く販売されているシャンプーは「高級アルコール系」の洗浄成分を使用していて、頭皮や髪にダメージを与えています。
高級アルコール系のシャンプーは安価なのですが、洗浄力が強力で、頭皮や髪の皮脂を根こそぎ洗い流してしまいます。
このため、高級アルコール系のシャンプーにはシリコンが配合されていて、皮脂を補うようになっていて、シャンプーしたあとは、更にコンディショナーなどで、脂分(シリコンなど)を追加して、髪をコーティングする必要があります。
また、高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強力で、頭皮や髪の脂分をすっかり洗い流してしまう反動で、頭皮や髪を保護するために毛穴から分泌される油分も多くなり、結果として頭皮や毛根を痛めやすい環境になりがちです。
注:髪や頭皮に優しいと言われているアミノ酸シャンプーは刺激が少なく、皮脂を適度に残してくれるので、基本的にノンシリコンですし、コンディショナーなどで油分を補う必要もありません
加齢による薄毛
加齢に伴う女性ホルモンの分泌減少に加え、頭皮や毛穴の老化で、髪の量が減少したり、長く伸びる前に抜け落ちる毛髪が増加することで、薄毛の原因になります。
出産後の薄毛
妊娠すると、女性ホルモンが盛んに分泌されるようになるのですが、出産後(分娩後)は女性ホルモンの分泌が元に戻り、普通にもどります。
通常に戻ると言っても、妊娠中にたっぷり女性ホルモンが分泌されていたのに比べると、がくんと分泌量が減ることで、ホルモンバランスが崩れ、抜け毛が多くなります。
あるいは慣れない赤ちゃんの世話がストレスになったり、夜間の授乳などで寝不足になるなどの影響もあります。
ただし、これは一時的なものですから、出産から2ヶ月ほどたてば、抜け毛もおさまるはずです。
更年期の薄毛
一般的には45~55歳くらいの間に更年期を迎えますが、この頃を境に急激に女性ホルモンの分泌が低下して、頭髪の成長も衰えてきます。
加齢に伴う女性ホルモンの減少と相まって、薄毛が目立ってくるのはある意味やむを得ない面もあります。
髪の毛を豊かで艶のあるものに戻す方法
薄毛は加齢などある程度やむを得ない部分もありますが、それでも対策を講ずることでかなり薄毛を防げる部分もありますし
髪に悪い習慣を改めることで豊かで艶のあるものに戻すことが出来る場合もあります。
そこで薄毛を改善し、髪の毛に潤いを取り戻す方法について解説してみます。
ストレスを減らす
前にも述べたとおり、ストレスは薄毛の大きな原因になります。
もちろん簡単に解消出来ないからストレスになるのですから、そう簡単にはストレスはなくなりませんが、少しでも軽くすることは出来ます。
ストレス解消にも色々あると思いますが、特に女性に効果的な方法についていくつか解説してみます。
アロマテラピーで心を落ち着かせる
女性は男性に比べて嗅覚が発達しています。
これは人類が進化してくる過程で、肉体的に男性より弱い女性はどうしても自分の身を守るための本能から、嗅覚が発達する事になったと言えるのですが
嗅覚が鋭い分、心地よい香りから得られる心の安定は、男性より強くなっています。
ですから、寝る前などにアロマの香りを楽しむことで精神的な安定が得られ、ストレスが軽減されるだけでなく
深い眠りに入ることが出来るようになります。
そして、深い眠りに入ることは、女性ホルモンやお肌の状態を良くする成長ホルモンの分泌を活発にさせるばかりでなく
良質の睡眠を取ることは、ストレスを軽くする効果も有ります。
アロマの具体的な使い方については下記記事を参照してください。
良質な睡眠を取る
ストレスも寝不足も、どちらも髪の状態に悪影響を与えます。
そして、ストレスと睡眠不足は密接な関係があります。
ストレスが強いと眠れなかったり、眠りが浅くなります。
逆に、寝不足や質の悪い睡眠は精神的なうつ状態を悪化させてストレスをより強く感じるようになります。
ですから、良質の睡眠を取ることで、ストレスを軽くすることにもつながります。
良質な睡眠を取る具体的な方法についてはあとの方で説明します。
自分を客観視して前向きに考える癖を付ける
悩みやストレスの対象に気持ちが行きすぎると、自分の姿を客観的に見ることができなくなって、ますますストレスが大きくなってしまいます。
特に女性の場合は、自分を中心とした視点にとらわれてしまうことが多いです。
これを防ぐためには、時々自分を客観視するという方法があります。
幽体離脱という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、自分の視点を、例えば天井の上に移動させて、自分の姿を外側から眺めてみる。
そこにいる自分はもしかして、つまらないことにこだわってイジイジしているのではないですか
分かりにくければ、例えば、今あなたがやっている事は映画の一場面だと考えてみてください
やり方としては、あなたの数メートル斜め前からはカメラがあなたの姿を撮影しているところを想像してみましょう。
あなたはシナリオに従って演技をしている。
これはできたら、普段仕事をしているときや、他の人と一緒にいるときなどにやってみると面白いと思います。
あなたは映画女優です。
周りの人も女優や俳優
そして今あなたがいる場所は、映画のセットの中の一場面だとイメージしてみることです。
そして、今あなたが出演している映画は深刻な悲劇でも良いですし、ラブコメでも良いです。
その一場面だとイメージしてみましょう。
この自分を客観視、幽体離脱?あるいはマインドフルネス状態にすることで、結構ストレスに対する深刻度が軽くなる場合があります。
当然この時、頭に浮かべるのは、前向きなこと、ハッピーエンドなことにします。
睡眠の質を良くする
ストレスのところでも述べましたがストレスが先か睡眠不足が先かという事もありますし
そもそも睡眠不足は薄毛の原因ですから、どうしても睡眠時間が取れない場合はしょうがないですが、少しでも質の良い睡眠を取るようにします。
そのためには
寝酒はひかえる
寝る前にお酒を飲むとぐっすり眠れるような気がしますが、実際はアルコールの影響で睡眠の質は低下します。
理由は
・アルコールを分解して出来るアセトアルデヒドの毒性によって深い睡眠には入れない
・お酒を飲むとどうしても尿が増える(トイレで目が覚めるか覚めないでも眠りが浅くなる)
ですから、寝る前にお酒を飲むのが癖になっている人はなるべく、早めに飲んで、寝る前にはお酒が出来るだけ覚めている状態にしましょう。
お酒を飲まないと寝付きが悪い人は別の方法を考えるようにします。
寝る直前の食事はひかえる
寝る直前に食事を摂ると、胃腸の中に食べ物が残り、寝ている間にも胃腸が働き続ける事になり
胃腸が活発に働いていることや結果的に身体の中心部の体温が上がることで、眠りが浅くなってしまいます。
寝る前にスマホやPCの画面を見ない
寝る前にスマホでラインや、メールをする人もいるかも知れませんが、PCやスマホの画面から出るブルーライトは睡眠の質を下げますから、なるべくベッドに入る直前や、入ってからスマホを見るというような習慣はやめた方が良いです。
寝室の環境を見直してみる
寝室に街灯の光が入る、外の車の走る音がもろに聞こえるなど、寝室の環境が悪いために睡眠の質が悪くなっている場合があります。
ちょっとした工夫で、ずいぶん寝室の環境を改善することが出来ますから、果たして自分の寝室が睡眠を取る環境に適しているか見直してみることも必要でしょう。
シャンプーを考え直してみる
テレビで宣伝している、スーパーやコンビニで販売しているシャンプーはほとんどが高級アルコール系の刺激の強いシャンプーです。
毎日せっせと髪をケアしているつもりで、実は頭皮や髪を痛めつけているという感覚を持つ必要があります。
髪を傷めないためにはアミノ酸シャンプーを使うか、シャンプーを使わないでお湯シャンをすることも考えた方が良いでしょう
注:アミノ酸シャンプーは普通のお店で売られていることはほとんど無いので美容院か通販で入手する必要があります。
シャンプーを使わないで髪を洗う効果は?汚れは落ちるの?やり方は?
アミノ酸シャンプーが高すぎると思っている人も多いですが(1本3000円~4000円)
コンディショナーが要らない事を考えると、実質半分くらいの値段ですし、高額な化粧品に対して、女性の1番魅力的な部分(髪)をケアするのに1本700円のシャンプーで良いんですかという気もします。(コンディショナー含めると1400円になります)
薄毛が気になるならカラーリングやパーマはやめる
カラーリング剤や、パーマ剤は確実に頭皮や髪を傷めます。
美容院に行けばカットだけで帰られると商売になりませんからカラーリングやパーマを進められると思いますが
髪が薄くなってしまえば、意味がありません
髪型は髪に負担の少ないものを
髪を強く引っ張る形の髪型(ポニーテールやオールバック、その他)は毛根を痛めつけますから、なるべくナチュラルな髪型にした方が良いでしょう。
健康的な生活を送る
健康的な生活を送るというのが薄毛に対しては1番かもしれません
・無理なダイエットはしない
・バランスの取れた食事
・規則正しい生活(夜更かし、深酒禁止)
・適度な運動
などなど
まとめ
薄毛が気になるとどうしても、育毛剤やサプリに目が行ってしまいがちですが、薄毛の原因を理解して、少しでも薄毛の原因になる習慣や行動を経ち切ることで、薄毛を改善出来る場合があります。
あるいは育毛剤などに頼る場合でも、薄毛の根本的原因を解消することで、効果はずいぶんと上がると思います。
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