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ロイテリ菌って何、意外な効果があるロイテリ菌の効能を解説

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ロイテリ菌って何?

母乳に含まれる万能効果?のある成分らしいけど、イマイチよく分からないという人も多いと思います。

そこで、ロイテリ菌とはそもそも何なのか、そしてロイテリ菌に含まれる効果効能について解説します。

 

ロイテリ菌とは?

ロイテリ菌は1980年代になってアンデスの高山地域に住む女性の母乳から発見された乳酸菌です。

 

正式な名称はラクトバチルス・ロイテリ菌 (Lactobacillus reuteri)

お母さんの母乳だけでなく口の中や胃腸などにも存在する乳酸菌です。

 

また、ロイテリ菌は人間だけでなく哺乳類や鳥類の消化管からも発見されています。

元々人の身体の中に存在する乳酸菌で胃酸や胆汁にも強いことから、外部から吸収しても体内で繁殖しやすい菌と言えます。


ロイテリ菌にはどのような効果効能があるのでしょうか

ロイテリ菌には結構いろいろな効果効能があります。

歯周病菌の抑制

ロイテリ菌は医学的研究によりミュータンス連鎖球菌の増殖を著しく抑制することが明らかになっています。

また別の研究ではロイテリ菌と混合培養された歯周病菌(プレボテラ属)は、ロイテリ菌によって増殖が抑制されることが分かった他、

 

その他の代表的な各種の歯周病菌を試験した結果、他の種類の歯周病菌でも増殖が強力に抑制されることが分かっており、

ロイテリ菌と一緒に歯周病菌は増殖できないという結論に達しています。

歯周病

 

歯肉炎の抑制効果

歯肉炎は加齢と共にほとんどの人が罹患しているといっても過言でない疾患です。

その原因と考えられているのが細菌微生物で

歯肉炎は放置しておけばさらに悪化し、やがて歯周病となり、歯を失なう大きな原因にもなっています。

 

口腔内の炎症はほかの病気ともつながりがあり、歯周病になると心血管疾患になりやすいということを聞いたことがある人もいるでしょう。

歯周病や歯肉炎は口臭発生の大きな原因にもなっていますから、ロイテリ菌が口内で繁殖すれば、歯周病や歯肉炎を抑え、結果的にこれらが原因の口臭を抑えることにも繋がることになります。

 

歯周病で口臭のする人

ピロリ菌の抑制

ある実験でプロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)とロイテリ菌を組み合わせた治療を一ヵ月間行った結果、患者の60%がピロリ菌の感染が抑えられ、陽性だったのは40%だけでした。

 

一方で、プロトンポンプ阻害薬だけで治療したグループは100%陽性のままという結果でした。

 

また、ピロリに感染している患者を、2つのグループに分けて行った別の実験では

ロイテリ菌を4週間摂取し、その後4週間はプラセボ(偽薬)を摂取したグループ

プラセボ(偽薬)をはじめの4週間、その後ロイテリ菌を4週間摂取したグループ

 

どちらのグループも、プラセボ(偽薬)を摂取していた4週間後にはピロリの増加していましたが、どちらのグループも、ロイテリ菌を摂取した4週間後は、胃の中のピロリの濃度は減少していました。

 

ご存じの通りピロリ菌は日本人に多い胃癌の大きな原因になるといわれており、ロイテリ菌でピロリ菌が抑制されるとすれば、胃癌の予防にも効果があるのでは無いかと期待されます。

胃の中のピロリ菌

免疫機能の向上

ロイテリ菌を毎日摂取することにより健康が増進されることが、研究により明らかになっています。

例えば、ロイテリ菌を摂取しているグループでは託児所に通う子供においては病欠が減少し、成人においては職場の病欠が減少することも確認されています。

 

この研究ではロイテリ菌を摂取した子供は、偽薬を摂取した子供や別の種類のプロバイオティックを摂取した子供よりも発熱や腸内感染の発症が著しく少なくなり、医師の診察を必要とする回数や抗生物質を摂取する必要が著しく少なくなることが明らかになっています。

 

また、成人については、胃腸感染症と風邪による病欠が減少することも分かりました。

偽薬を摂取した成人の26%に病欠があったのに比べ、L.ロイテリ菌を摂取していた成人は11%の病欠に留まっています。

 

ロイテリ菌の効果は、夜勤などがある交代勤務をしている被験者においてさらに顕著に見られ、偽薬を摂取した交代勤務者の33%に病欠があったのに対し、ロイテリ菌を摂取していた交代勤務者の病欠は0%という結果が得られています。

 

赤ちゃんの夜泣きを押さえる

赤ちゃんが夜泣きをする大きな原因に乳児疝痛(せんつう)があります。

疝痛の具体的な原因と治療方法は分かっていませんが、胃腸障害が原因の可能性も考えられていて、腹痛が原因ではないかと言われています。

 

この乳児疝痛にロイテリ菌が効果があると聞いて、イメージ的に母乳由来のロイテリ菌になにかホルモンなどに関連する精神的な安定剤的な効果があるのかと予断を持ってしまいましたが

実は明確な因果関係があったようで、乳児疝痛における乳児の泣き時間に対して、ロイテリ菌の効果を調べる研究が行われています。

 

赤ちゃんと腸内細菌

この研究では、生後2〜16週の乳児疝痛と診断された乳児を対象として行われ

乳児を無作為に2群に分け、一方にはロイテリ菌

もう一方には偽薬を摂取してもらい、両親に1日に泣いた時間と便の状態、その他の異常等を記録してもらいました。

 

偽薬を摂取した乳児の1日の平均泣き時間は、試験開始日300分でしたが21日目では90分でした。

一方ロイテリ菌を摂取した乳児では、試験開始日370分から21日目では35分にまで短縮されました。

 

またL.ロイテリ菌を摂取したグループのみ、便の中の乳酸菌が増加し、大腸菌が著しく減少しました。

この研究によって、乳児疝痛による乳児の泣き時間はロイテリ菌を摂取することによって大幅に短縮されることがわかり、ロイテリ菌が腸内の菌バランス、特に大腸菌の変化が関連しているであろうと推定されています。

 

カンジダの予防

胃腸にカンジダ菌が定着してしまうと、遅発性敗血症や神経学的転帰の可能性が出てきます

 

NICU(新生児集中治療室)で治療を受けている体重1,500g未満の未熟児を対象とした研究で、

無作為に

・ロイテリ菌を摂取してもらうグループ、

・ラクトバチルス・ラムノサスを摂取してもらうグループ、

注:ラクトバチルス・ラムノサスは乳酸菌で整腸作用がある

・何も摂取しないグループの3つに分けて行われました。

 

ロイテリ菌とラクトバチルス・ラムノサス摂取の2グループは、糞便中のカンジダ菌の数が著しく減少し、両グループに差はなく、細菌、真菌性の感染症を減少させました。

 

また、ロイテリ菌摂取のグループは他2グループに比べ、胃腸症状を伴う未熟児数を明確に減らしました。

ロイテリ菌を摂取した未熟児は、非経口栄養法からはやく解放され、最大限のエネルギー摂取量に達する時間も大幅に短縮しました。

抗生物質による治療日数も、ロイテリ菌摂取グループは3.4日に短縮され、入院期間も18日に短縮されました。

泣いている赤ちゃん

参 考

赤ちゃんのカンジダは多くはお母さんの産道を通るときに感染したり、唾液を通した口腔カンジダにかかる事もあります。

口腔カンジダは口の中に白いカビが生えたりします。またカンジダ菌が胃から腸にそして便として排出される際に肛門周辺に感染しておむつかぶれとよく似た感じだカンジダ皮膚炎に感染することがよくあります。

以上出典:バイオガイアジャパン株式会社研究情報センター (http://www.biogaia.jp/research/)他

まとめ

ロイテリ菌には意外な効果効能があるようです。

・歯周菌などの口内細菌の繁殖を抑え歯肉炎などを予防し、結果的に口臭予防につながること

・胃癌の大きな原因となるピロリ菌の繁殖を抑制すること

・免疫機能を向上させて風邪など感染症の予防になること

・赤ちゃんの胃腸の調子を整えて夜泣きを少なくしたりカンジダ予防など

 

ロイテリ菌は様々な健康に良い効能を持った乳酸菌のようです。

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