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スマホ依存症とは、原因や症状、何が問題なのか

健康
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ある調査会社が2019年に社会人に対して行った調査で、1日に5時間以上スマホをいじっている人の割合が50%近くいたとのことです。

1日に5時間もスマホをいじっているなんて、ちょっとヤバくないですかね。まともに仕事やってないんじゃないのって数字ですよね。

社会人以外にも小中高生がスマホにはまってしまって全然勉強しないなんてことも問題になっています。

でもそもそもスマホ依存ってどういう状態を言うのでしょう、どこまで行ったら依存状態なのか、そしてスマホにはまって依存状態になってしまう原因や症状、そして、そもそもスマホ依存になってしまうと何が問題なのでしょう。

 

スマホの画面

スマホ依存症とは

スマホ依存症とは、日常生活に支障をきたすほど、スマホ(インターネット)に依存した状態を指します。

スマホと言うよりはインターネット依存といった方が当てはまるかもしれません。スマホ依存と言ってもネットに繋がらなければ、スマホ依存なんて状態にならないですからね。

スマホの登場によっていつでも手軽にネットにアクセスすることが可能になり、調べたいことがあったり、SNSなどで他の人と繋がりたい(繋がっていたい)、あるいはゲームなどにのめり込み。手元からスマホが手放せなくなり、その結果、仕事や勉強に集中出来なくなるばかりか睡眠時間が削られ睡眠不足になったり、そもそも夜ぐっすり眠れなくなるなどの弊害も出てきます。

単に、スマホに夢中になっているだけと考えている人もいますが、人間の脳は依存状態になってしまうと、アルコール依存症や、薬物などの依存症のように、自分でやめようと思っても、やめられないという状態になってしまいます。

そしてスマホによって自分の生活がコントロールされるようになると、スマホを触っていること以外のことに興味が持てなくなったり、スマホが使えない状態になるとパニックになったり、心理的に不安な状態になったり、あるいは身体的不調が出てくるような状態になることもあります。

 

スマホを使っている人

スマホ依存になる原因

スマホ依存になる原因は色々あります。その中でも大きいのは、心に何か満たされない何らかの心の隙間のようなものがある状態の人はスマホ依存になりやすいと言えます。

スマホ=ネットからは次々と新しい話題や、情報が入ってきますし、SNSであればそれなりの反応も得られますから、本当は心の隙間を埋めてくれるわけではないのだけれども、スマホによって、心の隙間がぽっかり空いている時には何かその隙間を埋めてくれるような錯覚を起こします。

実生活で、周りの人と上手くいってなかったり、何らかのトラブルがある、人とのつき合いが上手くできないという人も、スマホを自分が外界とかかわる窓口、接続口としてのめり込む場合もあります。

また、ゲームにのめり込むという場合もあります。ゲームはゲーム制作会社があの手この手で、ゲーム参加者を興奮させたり、ゲームと続けたくなるような仕掛けを施しているので、1度始めるとなかなかやめられなくなります。

あるいはラインなどだとメッセージが来ると、すぐに返信をしないといけないかのように感じる人もいるので、着信音が鳴る度にスマホをのぞき込むことになります。

ネットは向こうの方から勝手に情報が入ってきます。自分が努力したり特別なことをせず受け身の態度でも、次々と新しい刺激(ある意味快感)がもたらされるということも、スマホ(ネット)を手放せなくなる原因になります。

 

心の隙間が埋められない人

スマホ依存症の症状やセルフチェック

スマホ依存症のセルフチェック

次の20の項目のうちいくつがあなたに当てはまっていますか。

スマホ依存症チェックリスト20項目

・朝起きたらまずスマホをチェックする。

・風呂やトイレでもスマホを見ている。

・友人や家族と一緒に食事をしているときもスマホを見る。

・スマホに気をとられ家庭での仕事や役割をおろそかにすることがある。

・外出時は必ず予備のバッテリーを持っていく。

・歩行中にスマホをチェックする。

・スマホを忘れたら、必ず取りに家に帰る。

・実際には鳴っていないのに、スマホが鳴ったような気がすることがよくある。

・インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われたことがある。

・人にスマホで何をしているのか聞かれたとき防御的になったり、隠そうとする事がよくある。

・スマホを操作している最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、言い返したりすることがある。

・スマホを触ったり見たりする時間を減らそうと思っても減らせない。

・憂鬱な気分やイライラしているときでもスマホを見たりすると嫌な気持ちが消える。

・日々の生活の心配事から心をそらすためにスマホを見たりすることがある。

・夜中までスマホに熱中しすぎて睡眠不足になることがよくある。

・スマホの見過ぎで肩こりや目の疲れ、手の痛みなどを感じる。

・思っていたよりも長い時間スマホを見続けてしまうことがよくある。

・スマホを見れないと退屈で他のことをやる気がおきない。

・いつも寝る直前までベッドでスマホを見ている。

・寝る時スマホを枕元に置く。

判定を下している医師

いくつ当てはまりましたか?

0~2ならスマホ依存の傾向なし

3~7は中度のスマホ依存

8個以上当てはまる人は、重度のスマホ依存に陥っている可能性があります。

スマホ依存症の症状

スマホ依存症の症状は今やったセルフチェックで分かると思いますがそのほかにも

身体面では、不眠症、視力低下や肩こり、頚椎の湾曲角度が30度以下になるストレートネック(いわゆるスマホ首)

精神面ではイライラや不安・無感情・無表情、攻撃的になるなどが挙げられています。

スマホでトラブルを起こしているカップル

スマホ依存になると何が問題なのか

スマホ依存症になると、直接的には毎日の生活がスマホにコントロールされるようになり、日常生活や勉強などに必要な時間が確保出来なくなるなどの不具合が出てきます。

そのほかにももう少し具体的に掘り下げて、問題点を探っていくと

身体的な問題としては

・寝不足(夜おそくまでスマホを使っているため)

・睡眠の質の低下(スマホによって脳の興奮状態が続くことやブルーライトによる影響)

・視力低下

・目まいや肩こり

・倦怠感やだるさ(睡眠不足などによる影響)

・運動不足による筋力などの低下

・栄養障害(スマホに夢中になっていてちゃんと食事を摂らない)

・スマホ指、肘(腱鞘炎や変形)スマホ首

関節を痛めて治療している人

精神的な問題としては

スマホからの圧倒的な情報を受け取るだけの状態が長時間続くことから脳の前頭前野の血流量が下がり、働きが鈍くなります。

脳の前頭前野は思考や創造性を担う脳の最高中枢で、高次の感情をコントロールしたりそれに基づく意思決定を行っている部分で、この働きが悪くなることで

・感情がコントロールできず、いつもイライラしていて攻撃的になる。

・無感情・無感動になる。

・スマホがないとパニック状態になったりスマホを使っていないときの意欲低下が著しい。

・自己中心的な考えに傾き、他の人と話がかみ合わない。

・思考能力や記憶力が低下する。

などの弊害が出てきます。

意思疎通ができずいがみ合っているビジネスパーソン

社会生活への影響としては

・学生であれば成績の低下や遅刻・欠席

・昼夜逆転の生活から引きこもりになったり家族などとの人間関係が悪化

・友人や恋人との関係が切れてしまう。

・依存の対象がゲームなどであれば過剰な課金など

・注意力低下による事故(歩きスマホ、スマホを見ながらの自転車や車の運転)

まとめ

依存症と言えば昔からアルコール依存症、ギャンブル依存症などが知られており問題になっていますが、スマホ依存症も、近年大きな社会問題となっています。

スマホ依存症になると、単に毎日の生活がスマホに囚われて、様々な問題が発生するだけではなく、依存症というものは脳に深く刻みつけられた障害ですから、簡単に克服することはできません。

たとえスマホを使えなくしてしまっても、禁断症状が出てきて我慢することに相当な困難が出てきます。本人によほどの覚悟がないと、この禁断症状をおさえて我慢し続けることは相当困難です。

特にスマホ依存はよほど悪化しないと、問題行動だと自覚したり、なかなかまわりの人の目に映りにくいですから、気が付いたら社会生活不適合者になっていたということになりかねません。

 

 

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