自宅の庭に猫が入ってくるだけならいのですが、庭が気に入ってトイレ代わりに使われたりして困ることがあります。
庭の片隅に糞をして臭いが漂ってくる、あるいは通り道にしっかり落とし物をしていて、それを踏みつけて靴にこびりついたまま玄関に入ってしまって、
む、何か臭いなと足下を見ると猫のうんちが靴にこびりついて、玄関のあちこちに糞のかけらがちらばっていて、クソ-って思わず言ってしまった人もいることでしょう。
そんな自宅の庭に侵入してくる猫の糞害に困っている人のための対策あれこれについて解説します。
猫はなぜよりによって我が家の庭でばかり糞をするのか
猫がなぜ我が家の庭でばかり糞をするのでしょう。
理由としては
・自分の寝床や、食事場所から適度に離れている。
猫もさすがに自分のうんちの臭いをかぎながら居眠りしたり食事を取りたくないという贅沢な習性というよりは、当たり前の行動を取ります。
・周囲から見られにくく、騒がしくない庭で、安心して排泄できる場所
排泄は動物にとって無防備な瞬間ですし、人間でも、慣れない土地などに旅に出ると排便が止まってしまうことはよくあります。
・軟らかい土で更地になっている。
我が家でもよくありますが、草むしりなどして、地面などがほどよく耕されたり、枯れ葉などを掃除した場所に決まって排便されることが多いです。
・いつもの行動パターン
食事したあと、うんちをしたくなったときにほどよい距離で、障害物などもなく、ゆっくり用足しが出来るいつもの場所と言うわけで、猫にとってあなたの家の庭はトイレのある場所という認識ができあがってしまっています。
庭に猫を招き入れないための対策あれこれ
臭いで庭の居心地を悪くする
庭への猫の侵入対策でよく使われる方法に、猫の嫌がる臭いを出すものを置いておくという方法がよく使われます。
市販の猫の忌避剤
ホームセンターなどで市販されている猫の忌避剤を、庭に散布して猫の嫌がる臭いが漂うようにします。
顆粒状の臭い成分で、庭全体にばらまけば、効果は高いと思いますが、雨などによって流れ出てしまったり臭いが薄まってしまいますから、
猫が庭に侵入しやすいところ、通り道、糞をしやすい場所などに集中してまいた方がいいと思います。
また私の場合はケチなので、なるべく長持ちさせるために、観葉植物の鉢の受け皿などに入れて、雨のかからない場所などに置いておく方法もやっています。
木酢液・竹酢液
木酢液・竹酢液はホームセンターや園芸店などで入手可能です。
動物は木酢液・竹酢液などの焼け焦げたような臭いを嫌うようです。猫だけでなく、虫よけ対策にもなるので効果的です。
容器に入れて、何カ所かに分けておいておくか、百均などで入手したスプレーで要所要所に、スプレーしておくとよいでしょう。
木酢液・竹酢液も雨などで流れやすいので、好天が続く日などを選んで使用します。
直接地面などにまく場合は原液だと、量的な問題や周辺の庭木などに影響がある場合があるので、何倍かに薄めて使用した方が良いかと思います。
同じく猫が嫌う臭いのするトウガラシやレモンバームなどを木酢液などにつけ置きしたものを使用すれば効果がさらに上がります。
もっとも木酢液・竹酢液は独特の臭いが有り、人間様にもやや人気の無い香りですから、普段の生活であまり気にならない場所に使用するなどの配慮が必要なこともあるかもしれません。
ミカンなどの柑橘類やハッカなどの臭いのする芳香剤
猫は柑橘類やハッカの臭いも嫌いですから、食べた後のミカンの皮やハッカ、各種ハーブの臭いのする芳香剤などを、適宜庭の各所においておくという方法もあります。
庭で猫の嫌がる臭いを出すハーブなどの植物を育てる
猫が嫌いなハーブが各種あるので猫の嫌いなハーブなどを鉢植えにして各所に置いておいて猫よけにするほか、ハーブは食用や香り付けなどに使えるものもあるので一石二鳥にもなります。
お花などを育てる園芸が好きな人であれば、趣味をかねて一石二鳥にもなります
注意するのはハーブの中には生命力が強く、庭に直接植えてしまうと雑草状態で繁殖する場合もありますので、鉢植えを活用して育てた方が良い場合もあります。
猫よけのためのハーブとしてはランタナ、ユーカリ 、ゼラニウム 、ヘンルーダ 、ローズマリー、レモングラス 、柑橘類 、ペパーミント 、ニンニク 、チャイブ 、マリーゴールドなどが上げられます。
生ニンニク
ニンニクを庭やプランターで育てるという方法もありますが、生の強い臭いを出すニンニクを直接利用する方法もあります。
猫はニンニクの臭いも嫌がりますから、生のニンニクを細かくきざんで庭にまいたり、要所要所にネットに入れてつるしたりします、
コーヒーかす、唐辛子、香辛料など猫の嫌がる臭いのするものをまいたり置いたりする
コーヒーかす、唐辛子、カレーなどの香辛料を庭にまいたり置いたりすることで、猫の居心地を歩くする方法もあります。
物理的対策
物理的対策と言っても塀の高さを高くして家を取り囲んでしまうとか、動物愛護法に違反する、電流柵の設置などでは無く、ちょっとした工夫や、ものによる対策について考えてみたいと思います。
竹串
猫を傷つけるのが目的では無く球根を植えたばかりの鉢やプランターを猫からブロックして守るための方策です。
我が家では、鉢やプランターに球根を植え付けると、ここぞとばかりに、よいトイレが出来たと猫がやってきて、ご丁寧に球根を掘り起こした上でその上にうんちをしていくことが度々あったため
球根を植え付けたりする時には、必ず竹串のとがった方を上向きにして、1、2本刺しておきます。
こうすることで、さすがに猫が鉢の上でうんちをする事は無くなります。
枯れ枝などを敷き詰める
球根を植え付けたり種まきをする際、整地された地面は格好のネコ砂状態になってますから、竹串を刺しておく方法の他に、庭木を剪定した際に切った枝などを処分せず、取っておいて、適宜、鉢の上に配置しておいたり、地面に敷き詰めることで、掘り起こされたり糞をされたりすることを防ぐことができます。
あるいは気にならないのであれば庭の隅など、猫が糞をする可能性のある場所に、目立たないように、剪定した枝などをすぐに処分せず、しばらく置いておくという方法もあります。
その他、自宅に松や栗を植えている場合に松ぼっくりや栗のいがを利用することも効果的です。
トゲのある植物を植える
猫はトゲのある植物を嫌うというか、身体にトゲがチクチク刺さるのを嫌がりますので、物理的なバリアとして生け垣にして庭を囲ったり鉢植えにして、要所要所にバリケード代わりに置くという方法もあります。
植物としてはバラ、サボテン、カラタチ、ピラカンサ 、地面に沿って延びるタイプのコニファー、あるいはユズやレモンなどの柑橘類なども結構とげとげしているのと柑橘類の臭いを嫌うことと合わせて効率的だと思います。
単独でぽんと植え付けるのでは無く、何本か鉢植えにして進入口などにブロック材として並べておいたり、お掃除や草むしりをして「更地状態}=猫には格好のおトイレに見える場所などに一時的に置いたり出来ます。
猫よけシート
ホームセンターや百均で売っている猫よけシートを購入して、猫の通り道や、重要ポイント、トイレに使われそうな場所に設置しておきます。
猫はとがったものの上を歩くのを嫌がりますから、ピンポイントの防衛としては効果的です。
デメリットとしては、庭全体を猫よけシートで覆ってしまうわけにもいかず、猫がその場所だけ迂回してしまえば効果も限定的です。
とは言え、ここは通って欲しくないという場所や、庭への入り口、通過点当たりに設置することで猫に大回りさせ、猫に、なんか通りにくいなあと感じさせることも長い目でみて猫よけ対策になると思います。
地面をおおう植物
可能であれば庭の開けた部分を植物を生い茂らせて覆ってしまうという方法もあります。
と言っても、芝生のような短い植物だと逆に格好のひなたぼっこや、トイレの場所になってしまうので、草丈が10~30cm位の高さになるものを選びます。
タイム 、ヘリクリサム 、ビオラ、オランダイチゴ 、ケンタッキーブルーグラス、ブルーフェスク、リボングラス、レモングラス 、ゼラニウム、アイビー、ツルニチニチソウ、斑入りカキドオシ、ラミウム類 など。
ハーブ系など、猫の嫌がる臭いを発する植物であれば一石二鳥です。
入り口や通り道をネットで塞ぐ
猫が通る通り道や庭への進入口が限定されている場合はその場所に猫が通れないようにネットを張ってしまうという方法もあります。
センサーを使った方法
市販のセンサーを活用したり、専用の猫よけグッズを使った方法もあります。
センサー感知式散水機
センサーが感知すると自動で放水する製品が市販されています。
ネット通販で「ガーデンプロテクター(散水器)」 などの名称で販売されています。
デメリットとしては設置場所を選ばないと、ご本人が水鉄砲の被害に遭いかねないことです。
人感センサー付きブザー
防犯用の人感センサー付きブザーを利用する方法もあります。
ただし、一般的な防犯用のものだと、音が大きすぎて近所迷惑になる場合があります。
センサーライト
庭にセンサーライトを設置しておくことで,夜間に猫が庭に侵入するのをある程度抑制することができます。
猫対策用超音波発生器
猫対策用のセンサー付き超音波発生器がホームセンターやネットで販売されています。
超音波と言っても、人間の耳にも聞こえますし、庭などで作業していると、自分に反応して音波を発生して、耳障りだなと感じることもあります。
また、猫も、高齢の猫になると、耳が遠くなって高い周波数の音が聞こえなくなり、効果が出ないこともあります。
我が家でも、ある老猫が、この猫よけの超音波発生器の真ん前で昼寝をしているのを発見したときは、さすがにこりゃダメだって笑っちゃったことがあります。
その猫はさすがに翌年には老衰?で死んでしまいましたが、結構、近辺ではボス的な存在だったので、逆に我が家をテリトリーとしていたことから他の猫が、余り入ってこなかったというメリットもあったのですが、それも今は昔の話になりました。
まとめ
猫対策にも色々方法があり、ご自宅の庭の形状や広さ、周りの家との距離など様々な要因が影響してくるので、これがベストという方法はなかなか見つからないと思います。
猫の方も、同じ個体ばかりで無く、性格や年齢も様々な猫が侵入してくることがあると思います。
ですから、とにかく猫が嫌だ、絶対侵入させないぞといきり立つのも考え物で、気長に猫とのバトル、知恵比べを楽しむくらいの気持ちで取り組んだ方がいいのではないかと思います。
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