庭にノラ猫が進入してきて、糞をされたりいたずらされたりして、困っている時の対策として、庭で猫の嫌う香りを出すハーブを育てるという方法があります。
人間にとってはよい香りのハーブでも、猫にとっては苦手な臭いのようです。
猫の嫌がる臭いを出すハーブを育てることで、多少なりとも、猫が庭に侵入するのを防ごうというものです。
猫が嫌う香りを出すハーブの中でもローズマリーは、さわやかな香りがするだけでは無く、料理や香辛料にも利用されており、芳香剤やアロマテラピーなどの他、薬用として、葉の浸出液が強壮剤や収れん剤などに処方されたり、リウマチや外傷に外用されたりするなど、重宝な薬草としても栽培されてきたハーブです。
庭の猫よけとして、あるいは香りを楽しむ事も出来るローズマリーの育て方について解説します。
ローズマリー全般
前述の通り、ローズマリーは、葉に爽快で力強い香りのある常緑低木で、古くから料理や香料に使われてきました。、
飲食用:ハーブティー、肉料理・焼き菓子の香りづけ
香料用:アロマテラピー、ポプリ、入浴剤など
クラフト用:リース、花束など
シソ科の地中海沿岸地方原産の常緑低木で、秋から春先まで花を咲かせます。
種類によって立ち性、ほふく性、半ほふく性に別れます。立ち性はうまく育てると人の背丈ほどの高さにも成長するので、それもふまえた植栽計画が必要です。
刈り込みにも強いので、立ち性のものでも低い生垣のように刈り込んだり出来ますし、ほふく性品種は花壇から垂れるようにあしらうなどの育て方もあります。
ローズマリーの育て方
置き場所、日当たりなど
真夏の強い日差しも、乾燥にも大変強いです。
逆に湿気が多かったり、水はけの悪い場所は苦手です。比較的寒さにも強く、霜が降りても大丈夫ですが、関東以北の寒い地方では、冬には寒冷紗やムシロなどで防寒が必要。
日陰だと生育が悪くなるのでなるべく日当たりの良い場所で育てます。
猫よけとして育てる時に移動が便利な鉢植えでも育てる事が可能です。ただし根の張りが強く、すぐに鉢いっぱいになるので、ある程度大きな鉢に植えた方ガ良いでしょう。根の張り具合などを見て1〜2年毎に植え替えるようにします。
よい香りがするので、門柱のすぐ横などに植えられているのもよく目にします。
庭の出入り口や、猫の進入経路に植えておくのも、猫よけに効果的だと思います。
水やり
地植えであれば、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
過湿もよくないですが、葉に厚みがあるので水切れに気がつきにくいので、夏場に乾燥しすぎないように注意しましょう。
冬場は乾かし気味に育てます。
肥料
肥料はあまり気にしなくてもよいです。
地植えの場合は、植えるときに堆肥や腐葉土をすき込んでおけば大丈夫です。
鉢植えの場合は春と秋に少量の肥料を与えます。
病害虫
病害虫には比較的強い方です。
日当たりのよいところで健全に育てることを心がけ、あまり過湿にならないよう注意しましょう。
風通しが悪くなり、湿気が溜まるとハダニやカイガラムシがついてしまうことがあります
が、被害に遭った部分を取り除けば、被害は広がらないはずです。
用土(鉢植え)
過湿に弱いので、水はけのよい用土を選ぶようにします。
植え替え
生育が旺盛で、鉢植えの場合はすぐに根がまわって詰まってくるので、1、2年を目安に植え替えをします。
植え替えの時期としては3~5月、あるいは10~11月です。
増やし方
種から育てる場合は3月末から6月、あるいは9月から10月を目処に種まきします。
(発芽温度は20~30度)
挿し木の場合は寒冷地では春、暑さが厳しい地域では秋がよいでしょう。
根が張るまでは、乾燥しないよう半日陰で管理します。
冬越し
ローズマリーは比較的耐寒性が高く、冬越ししやすいハーブです。
と言っても本格的に寒くなる前に、ある程度刈り込んでおきましょう。
地植えの場合は、寒冷地であればマルチングや寒冷さなどの対策を施しておきます。
鉢植えで、冬場かなり寒くなるようなところであれば、軒先など霜の当たらないところに移動するか、極寒地であれば室内に取り込んだ方が良い場合もあります。
まとめ
ローズマリーは料理や香りを楽しむためにも使えるハーブです、趣味と実益を兼ねて、猫よけ対策として、育ててみるのも悪くないと思います。
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