記事内に広告を含む場合があります。

物忘れが増えた、痴呆の予防効果があるウォーキングでBDNFを増やそう

記憶
スポンサードリンク

 

最近どうも物忘れが多くてという人

昔は、ど忘れはあっても、すぐに思い出していたのが、記憶そのものが無くなっていて

「えっ、そうだったっけ」

と自分の記憶力に一抹の不安が

 

もしかして自分も、親戚のお婆ちゃんのように、自分の弟妹の顔を見ても分からなくなるような状態になるんじゃないか

痴呆になったらやだよねと思っていませんか

 

記憶そのものが残っていないという現象は、脳の中の記憶をつかさどる「海馬」が弱ってきていることが原因になっています。

 

この海馬の働きにBDNFという脳内物質が重要な働きをすることが分かってきています。

そこで

・BDNFとはどういうものなの?

・BDNFが増えるとどうして痴呆や物忘れが少なくなるの?

・どうすれば物忘れが無くなるの?

などの疑問に答えてみたいと思います。

 

BDNFって何?

BDNFと物忘れ

 

BDNFを専門用語で言うと

脳由来神経栄養因子(のうゆらいしんけいえいよういんし、BDNF; 英: Brain-derived neurotrophic factor)と言います。

 

簡単に言うと

脳などの神経細胞の生存や、成長、脳のシナプスの機能の調整などをするために不可欠な蛋白質の一種で

脳細胞が正常に発達し、活動するために重要な働きをしています。

 

主な働きとしては

・脳の神経細胞などを生存させ維持する。

・脳の神経ニューロンなどが伸びるのを促進する。

・神経伝達物質の合成を促進する。

などです。

 

認知症やアルツハイマーの人

因みにアルツハイマー患者やうつ病患者などでは脳内のBDNFが減少していることが観察されています。

特に記憶をつかさどる脳の「海馬」の働きに重要な作用を持っていて

BDNFが減少すれば、海馬の働きも悪くなり、記憶も定着しにくくなることになります。

 

 

参 考

人は、見たり聞いたりしたことを、いったん脳の海馬にためておき、海馬によって整理された記憶が、大脳皮質に送られて格納(記憶)されることになります。

海馬の働きが悪くなれば、そもそも記憶が整理されることも、大脳に送られることもありませんから

それこそ、右の耳から入ったことが左の耳から出ていくような、笑い話のような状態になります。

酔っ払った人が、一見正常に見えても、翌日全然記憶が残っていないなどというのも、アルコールで脳の海馬が麻痺することが原因です。


BDNFを増やす方法

BDNFを増やす方法としては

 

プチ断食、日光浴、砂糖や脂肪の摂取制限、

あるいは、

サプリ(効果があるらしいということで、効果が確認されている訳では無いです)

・クルクミン(ウコンなど)

・緑茶カテキン

・オメガ3(青魚など)

・レスベラトロール(ブドウや赤ワイン、ピーナッツなどに含まれる)

・レジスタントスターチ(不溶性デンプン:大麦、穀類、豆類など)

・ブルーベリー(目のサプリとして有名)

・カカオポリフェノール(チョコレート、ココアなど)

 

ウォーキングしている人

そして、最も確実なのは適度な運動をすること

運動によって子供の知能が向上する、あるいはBDNFが増加するということは、脳生理学的にはよく知られています。

 

物忘れ、認知症に効果的なのはウォーキング

適度な運動によってBDNFが増加することが知られています。

 

とはいうものの、普通の人が無理なく、気軽に行える運動と言えばウォーキングになります。

と言うと安直な感じがしますが、

あちこちをウォーキング(散歩)することで海馬の働き自良くなり、物忘れや認知症予防に効果があります。

 

海馬の研究でよく知られているのがロンドンのタクシー運転手の海馬が良く発達していたという研究結果をご存知の方もいるかもしれません。

 

ロンドンのタクシー運転手というのは、かっては資格を取るのがけっこう難関で、ありとあらゆる道を頭の中に入れておく必要がありました。

そして、タクシー運転手の経歴が長いほど、海馬が良く発達しているということ

これは、海馬が空間識認識に重要な働きをしていることに関係しています。

 

つまり、ロンドンのタクシー運転手は、行き先を告げられると、空間識認識を駆使して、最適のルートを頭の中で組み立てることで、自然と海馬を日常的に使用していることで海馬が、普通の人より発達する事になります。

(今はカーナビとか使っているのかもしれませんが(^^;))

道をよく知っているタクシー運転手

 

因みに、頭脳労働者であっても、空間識を使わない職業の人では、海馬が発達していることはありません。

 

しかも歩くことで下半身を中心として筋肉や、平衡感覚が鍛えられ、血流が良くなるという点でも、痴呆症を発症するリスクを軽減することになります。

 

ただし、ウォーキングで注意するのは、なるべく毎日違った道を歩くこと

同じルートを毎日歩いていると、あまり空間識が鍛えられず、へたをすれば考え事をしているうちに、気が付いたら自宅に戻っていたなどということになります。

 

空間識を使う事で海馬を効果的に鍛える為には、毎日、歩くルートを変えて、惰性で歩くことが無いようにします。

「昨日はあそこで右に曲がったから今日は左に曲がろう」

「この道を行けば薬局の所に出るはずだからそこからは今度は左に曲がって、スーパーの前に出て・・」などなど

 

なるべく空間識を使ってウォーキングを行うようにしましょう。

 

まとめ

物忘れが多くなっているのは記憶をつかさどる脳の「海馬」の働きが悪くなっているためです。

特にBDNFという脳内にある蛋白質の量が低下していると、海馬の働きが悪くなります。

 

BDNFを増やし、海馬を活発にするためにはウォーキングが効果的です。

ただし、毎日同じ道を惰性で歩くのではなく、なるべく毎日違う道を歩き、空間識を使って、海馬を鍛えるようにすれば効果的です。

 

積極的にウォーキングを行うことで、家族に「昨日言ったのに覚えてないの」とか言われることもなくなると思います(^_^)v

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました