最近は煙の出る昔ながらの蚊取り線香は煙やヤニ、匂いが気になることから、電気蚊取り線香(液体式)が主流になりつつあります。
でも、煙や匂いが出ないのは良いんですが、逆に効果は有るの?仕組みはどうなっているの?
もしかして、蚊が嫌がるだけで殺虫効果は有るのかしらなんて疑問を持つ人もいるかもしれません
あるいは殺虫効果が有るのなら、赤ちゃんのいる部屋で使ってもいいのかしら、害はないのって考える人もいると思います。
そこで電気蚊取り線香(液体式)の仕組みや効果は?赤ちゃんに害はないの?かについて調べてみました。
電気蚊取り線香(液体式)の仕組み
電気蚊取線香は、有効成分であるピレスロイド系成分を電気の熱で揮発させて蚊を駆除する装置です。
以前はマット方式のものもありましたが、マットの交換が面倒な事から、現在は液体式が主流になっています。
液体式ではボトルに入った殺虫成分であるピレスロイドを含んだ液薬をボトルの中央部に装着した芯で吸い上げ、この芯の上部を電気的に加熱することで殺虫成分を揮発させています。
電気蚊取り線香(液体式)の効果や安全性
煙も出ず臭いもしないのは良いですけど、本当に効いているのって気もしますが、電気蚊取り線香で、揮発させて部屋の中に拡散しているピレスロイドは蚊などの虫の神経細胞に作用する神経毒で、殺虫効果が有ります。
一方ピレスロイドはヒト・哺乳類・鳥類の神経には影響を及ぼさず、安全性の高い殺虫剤と言われています。
しかも人間は蚊などの虫よりも何千万倍も体重がある上に、分解酵素の働きで速やかに代謝され尿などから速やかに体外に排出されます。
もちろん赤ちゃんがいる部屋で使用しても問題はありません。
ただし長時間、閉め切った部屋でつけっぱなしなどということは好ましくありませんから、時々、換気をした方が良いでしょう。
また、電気蚊取り線香(液体式)の芯の上の部分にはピレスロイドを揮発させるために、加熱を行っている部分があり140℃くらいになっていますから、子供のイタズラややけどに注意する必要があります。
電気蚊取り線香(液体式)は犬・猫・ハムスター・小鳥などのペットや観賞魚がいる部屋でも使用可能です。ただしシュッと一吹き、スプレー式のタイプは観賞魚・観賞エビなどの水槽のある場所や、昆虫の飼育かごがある場所は影響が出る可能性があるとのことです。
その他
今年使い残した液は来年も使えるのか
こういうのって、たいがい古くなったものは使わないで下さいって答えが返ってきそうですが、メーカーさんのサイトなどを見るとしっかりボトルのふたを閉めて保管すれば、翌年使用してもOKだとのことです。
30日用ボトルも60日用ボトルも同じ大きさなのに、どうして使える日数が違うの?
大きさ(薬の量)が同じなのになんで使える日数が違うのだろうって疑問い思った人はいませんか?おかしいだろうって
理由は60日用の方は成分が30日用の2倍の濃さになっていて、蒸発するスピードが半分になるように抑えてあるそうです。なるほど
異なるメーカーのボトルは使えるのか
有効成分と芯とヒーター温度の組み合わせが各メーカーによって異なるからダメだそうです。そんなの似た様なもんだろうって気もしますが、まあ、混ぜるな危険って事で、メーカー毎のものを使用した方が無難なようです。
コバエや普通のハエに効くのか
残念ながらコバエや普通のハエには効かないそうです。小バエ用や生え用の殺虫剤が必要です。
つけっぱなしで電気代は大丈夫なの
コンセントタイプの電力量は1時間あたり約5Whで、電気料は1日(12時間使用)で約1円程度です。
ちなみに何日もスイッチを入れっぱなしでも、ヒーターの温度は一定以上にならない構造になっているので火事の心配はいらないです。
もっとも、締め切った部屋で長時間つけっぱなしは健康にあまり良くはありませんから換気したり、何より液が勿体ないですから朝起きたら消した方が良いですね。
まとめ
電気蚊取り線香(液体式)はピレスロイドという蚊などの虫だけに効く薬剤を使っているので、煙や臭いが無くても殺虫効果があり、人間やペットに対しての危険性はほとんどありません。
とは言え、締め切った部屋で付けっぱなしというのもあまり好ましいわけではなく、薬剤の無駄遣いにもなりますから、換気や、必要時以外は電源を切っておく方が良さそうです。
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