長らく転勤族をやっていた身からすると、東北、北海道の人と、九州の人の防寒の仕方や暑さ寒さの感じ方の違いに驚くことがあります。
もちろん、相対的なもので個人差はあると思いますし、絶対そうだと言い切ることはできないでしょう。
しかし、周りの人と接していて、ずいぶん違うものだと日頃から、不思議というか面白いなと感じていたので記事にしてみました。
暑さ寒さの感じ方の違い
東北、北海道の人は、基本的に寒いのが嫌い、温かいことを好みます。って一見当たり前のようにも感じる人もいるでしょう。
もちろん、真冬の寒さの厳しい折なら当然のことですが、これが春や秋のちょうど良い季候の時だとどうなるかというと、そういう時でも東北、北海道の人だと、大概、涼しい?よりも温かい方を好みます。
といってもまだ分かりにくいかもしれません。
逆に九州の人だと、ちょうど良い季候の時に、どちらを好むかというと、温かいより涼しい方をより好む傾向があります。
何でこんな感じ方の違いが生じるかについて、私なりに考えてみました。
寒い地方に住んでいる人だと、冬場の寒さが特に身にしみます。ですから寒いと言うことは苦痛と感じます。逆に暖かいことを快感と感じるように無意識のうちに身についています。
一方、東北、北海道だと夏場の暑さはそれほど気にならないし、エアコンがどうしても必要という時期はせいぜい真夏の2、3週間で、逆にどちらかというと過ごしやすい時期でもあります。
逆に、九州の人は夏場の猛暑を、より苦痛に感じています。つまり暑いことは苦痛、そして温かいと言うことも相対的に、気持ち良くない状態と感じているのではないでしょうか
暑くも寒くも無い時期に扇風機をかけて風が当たっていると、東北、北海道の人は風があたることをどちらかというと不快感ととらえ、九州の人は暑くなくても風が当たっていることを快感ととらえる傾向があります。
防寒の仕方や習慣の違い
防寒の仕方や習慣の違いについて、
九州の人は寒さを我慢しようとします。一方、東北、北海道の人は寒さを我慢しようとはしません。というとちょっと逆説的に感じる人もいるかもしれません。
もう少し具体的に言うと、寒くなると九州の人は下着や温かい服を着込んでしのごうとする傾向があり、東北、北海道の人は外に出るときにはもちろん着込んで防寒をしますが、室内にいるときであれば、ガンガン暖房をフルパワーにして室温を上げようとします。
学生時代とかよく寒稽古や耐寒訓練とかやる場合がありましたが、寒さに耐える訓練とか、きっと暖かい地方の人が考え出したんじゃないかなって気がします。
だって、寒い地方だと、寒さが半端ないですから我慢したら死んでしまいます。寒けりゃ温かくすればいいじゃないって思うはずです。
子供の頃、テレビで北海道の人が真冬に部屋を30度くらいに暖めて半袖で過ごしながら、美味しそうにビールを飲んだりアイスクリームを食べているのを見て、いささかカルチャーショックを受けたのを覚えています。
(因みに私は中間地帯の出身です)
そういう事で寒い地方に住んでいる人は部屋の温度を下げる事を嫌がりますが、暖かい地方に住んでいる人は、真冬でもドアや戸を開けっ放しにして、冷気が入って来てもさほど気にしません。
まとめ
転勤で九州出身の人が東北、北海道に行ったり、その逆もあるでしょう。あるいはあちこちの出身の人が混在している職場もあるでしょう。
普段バッチリ空調が効いているところで過ごしていれば問題にならないかもしれません。
しかし何らかの機会に、ちょっと寒い、ちょっと暑いといった環境、あるいは停電など、そういった環境で北の人と南の人が一緒に過ごす場合など、お互いの寒さ暑さに対する感じ方などを理解していると、つまらないいざこざに発展しないのではないかと思いました。
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