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入浴剤の種類にはどんなものがあるのか、その特徴や効能

健康
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入浴剤には色々な種類があります。どんな入浴剤があるのか、そしてどんな入浴剤を使ったら良いのか迷っている人も多いと思いますので、入浴剤の種類について分類してみました。

まずは薬機法(医薬品や医薬部外品、化粧品の効果効能などに関する広告表示などを規制する法律)による分類

そして効果効能や成分などによる分類について解説します。

 

入浴剤の法律による種類(分類)にはどんなものがあるのでしょう

入浴剤の薬機法による分類

入浴剤にはまず薬機法上の分類があります。

・化粧品

・医薬部外品

・雑貨

・医薬品

の3種類

もっとも、医薬品は一般には市販されておらず、私達が通常使用するのはほかの3種類という事になります。

この3種類をを簡単に解説すると

化粧品

薬機法による化粧品の定義は

『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。』

と定義されています。したがって、化粧品としての入浴剤はこの定義に適うものでなければならず、表示できる効能は「(汚れを落とすことにより)皮膚を清浄にする」「皮膚をすこやかに保つ」「皮膚にうるおいを与える」等の化粧品の効能の範囲(現在56の効能が行政通知で示されている)に限定されます。

医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について(厚労省)

(注:医薬部外品については8p~、化粧品については14p~に記述)

 

医薬部外品

薬機法上、医薬部外品は『人体に対する作用が緩和であること』とされています。

要は、正常な使用方法の下で人体に強い作用を及ぼさないものとなります。

入浴剤(医薬部外品)について認められている効能効果は、製品ごとに個別に承認を取った効能のみ表示が可能です。

そして、薬局などではなく化粧品店、雑貨屋、スーパー等で販売する事が出来ます。

 

雑貨

医薬部外品や化粧品としてではなく雑貨としての入浴剤もあるります。

ただしその場合、薬機法上、人体に対する効能効果は言えません。「お湯の色を楽しむ」や「香りを楽しむ」くらいの宣伝文句に抑える必要があります。


入浴剤の成分や効能による種類(分類)にはどんなものがあるのでしょうか

入浴剤の種類に特に定義があるわけではありませんが、一般的に分類されている種類について説明します。

入浴剤の種類

市販されている入浴剤は大きく分けると次の6種類に分類されると思います。もちろん、いくつかの成分が組み合わされて、いくつかの性質や効能を合わせ持ったものも有ります。

・無機塩類系
・酵素系
・炭酸ガス系
・薬用植物系(生薬系)
・スキンケア系
・クール系(清涼系)

それぞれの種類を解説していきます。

 

無機塩類系

もともと入浴剤って、さら湯にすぐに入ってしまうと、身体と、お湯の浸透圧の違いで身体のミネラル分などがお湯の中に流れ出してしまって、いわゆる湯あたりみたいな症状になったり、肌が荒れたり、かゆみを起こしたりなど、いろいろ良くないことがあったことから、

お風呂のお湯を、いうなれば汚す・・といったら誤解されそうなので、色々な不純な成分やミネラルを溶かし込むことで、さら湯の悪影響を減らすのが目的でした。

 

とはいうものの、最近の入浴剤の解説として、無機塩類系は身体を温めるのに効果が有ると説明されています。

無機塩類(ミネラル分)が皮膚の表面のタンパク質と結合して、皮膚表面に保護膜を作り、この保護膜の効果によって保温効果が発揮され、入浴後の保温効果が高まり、湯冷めしにくくなります。

主成分としては硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウムなど。粉末や顆粒のものが多くなっています。

 

酵素系

酵素は、人間や、微生物や植物などの生物の体の中で作られ、蛋白質や脂肪、澱粉等を分解して消化や洗浄を助ける効果をもっています。

 

入浴剤に酵素を配合する目的は、皮膚に無理な刺激を与えず、清浄にすることで入浴効果を高めることにあります。

・酵素が古くなった角質を分解してくれるので、ゴシゴシこすらずに取り除くことができる。

・身体から出てくる悪臭成分(ノネナールなど)を分解することで体臭が抑えられる。

など

 

主な成分としては蛋白質分解酵素、パパイン、パンクレアチン等の酵素を配合し、無機塩類と組み合わせて使うことが多くなっています。

体臭が気になる人が酵素系の入浴剤を入れてあるお風呂に入っているところ

 

炭酸ガス系

炭酸ガス系はお湯の中の炭酸ガスを増やすことで、血行を良くするためのものです。

メカニズムとしては、ます身体の表面に炭酸ガスが触れると、皮膚の中に吸収されます。

 

炭酸ガス=二酸化炭素が体内に増えると身体の細胞は、血流不足で酸素が足りずに二酸化炭素が排出されていないと勘違いして

こりゃいけない、もっと血液を送って酸素を補給してくれ(そして二酸化炭素を取り除いてくれ)という風に指令が送られます。

 

その結果、毛細血管が広がり、血流が増すことで、皮膚などへの酸素や栄養補給、老廃物の排出が活発になり、身体の芯からホカホカしてきます。

また血流が良くなることで疲労回復にも効果が期待できます。

 

薬用植物系(生薬系)

これは、配合されている薬用成分によって血行を促進したり、香りによってアロマテラピー(芳香療法)によるリラックス効果を狙ったものです。

薬用植物系の成分は古くから民間医療に使われたり、現在でも医薬品として使われているもので、血行促進だけでなく様々な効能が期待できるものも有ります。

 

トウキやセンキュウといった生薬には血行促進効果があり、温浴効果を高め、肩こりや腰痛にも効きます。チンピといった生薬が含まれる入浴剤であれば、肌荒れやしっしんを和らげるなどの効果が期待できます。

主な成分としてはセンキュウ、トウキ、ボウフウ、チンピ、カミツレ、ハッカ葉などがあり
トウキ、トウガラシ、ウイキョウ、センキュウ、チンピ、ショウキョウには、血行促進効果が認められています。

 

アロマでストレスを解消できるのは自律神経に働きかける効果があるから

薬草の入っているお風呂に入浴している人

 

スキンケア系

スキンケア系は、保湿成分を配合することで皮膚に浸透し、スキンケアを行うものです。

入浴で水分をたっぷり吸い込んだ肌は、保湿成分が浸透し易い状態になっているため、肌の表面に着くだけでは無く、角層内部にまで浸透し肌がしっとり、すべすべになります。

主な成分としてはセラミド、米胚芽油、エステル油、スクワラン、ホホバ油、ミネラルオイル、植物エキス、米発酵エキス等の保湿成分で、液体、粉末、錠剤など様々なタイプがあります。

 

クール系(清涼系)

このタイプは、主にl-メントールを配合して冷感を付与させたものや、炭酸水素ナトリウム、 硫酸アルミニウムカリウム等を配合し、入浴後の肌にサッパリ感を付与させたものがあります。

主な成分としてはl-メントール、炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム等を配合したものがあります。

粉末、顆粒、錠剤など様々な形状のものがあります。

まとめ

入浴剤なんて、さら湯に入るには身体に悪いから、ミネラル成分とかまぶした粉を入れてるだけかと思っている人もいるかと思います。

しかし、決しておまけで、薬用成分とか、色々香りを付けたり、良さげな成分を入れて付加価値を付けているのではなく、入浴剤には色々な種類が有り、入浴の効能を上げる効果が有ります。

 

 

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