最近はパワハラやセクハラが大きな社会問題になっていますが、スメハラも隠れた大問題
職場のスメハラ、悪臭を放置すれば、人間関係にもひびが入りかねません
職場の人間関係に悪影響があるばかりで無く、接客業や営業、あるいは社外との接触がある部署であれば、直接、会社の利益にも悪影響が出かねない場合もあります。
職場のスメハラ対策、露骨に注意するのも、逆にパワハラになったり、注意された人が傷ついてしまう場合もあります。
どうすれば職場の雰囲気を壊さずにスメハラ対策が出来るのか
スメハラ防止のためのアイデアやグッズはあるのでしょうか
スメハラ、悪臭の原因には何がある
職場のスメハラを防止すると行っても、スメハラにも色々な匂いの種類と原因があります。
スメハラ、悪臭の原因にはどんなものがあるのでしょう。
タバコの匂い
タバコの匂いは吸わない人にとってものすごく臭い匂いです。
社内を全面禁煙にすれば良いのでしょうが、なかなかそうも行かない場合が多いと思います。
喫煙所は完全に別の場所に設置してあるという場合が多いと思いますが、やはり喫煙から戻ってくると、そこはかとなく強烈な匂いが体中から放出されていますから
隣の席の人などにはもろに匂いがします。
因みに職場が禁煙になっていないところは少ないと思いますが、万一、職場で喫煙OKとかだと、これから先は健康被害で裁判に訴えられる可能性も出てきますから
分煙対策を急いだ方が良いでしょう。
香水や化粧品の匂い
比較的強い香りがする香水や化粧品を使っている人がいます。
本人にとっては良い匂いなのでしょうし、人によっては良い匂いと感じる場合もありますが、
職場などで香水や化粧の香りが強いと、どうしても場違いで、周りの人は気になります。
体臭の強い人だと、体臭と香水の匂いなどが混ざって、さらに強烈な匂いにパワーアップされている場合もあります。
口 臭
虫歯があったり歯周病になっていたりすると結構強烈な口臭を発していることがあります。
あるいは口臭であっても、原因が実は、胃が悪いという場合もあります。
体 臭
個人的に身体から異臭を放っている人が結構問題になっています。
分かっていてもどうしようもない体臭もありますから、結構根が深い場合もあります。
大きく分けると
・ワキガ
・汗臭
・ミドル脂臭
・加齢臭
・身体の手入れなどが不十分
・病的なもの
などが考えられます。
ワキガ
結構わきから強烈な匂いを放っている人がいて、その人が部屋にいるだけで分かってしまうというような場合もあります。
よほど匂いが酷く、本人に自覚があれば、病院で治療という方法もあるのですが、本人がそこまで深刻に受け止めていなければ何らかの対策が必要になります。
汗 臭
汗臭は身体の手入れが不十分という部分がありますが、夏場とかであれば、どうしても日中、暑くて汗をかいてしまったりして、臭くなってしまうという場合があります。
ミドル脂臭
最近話題の体臭で30代半ばから50代半ばの人に強くなる特殊な体臭です。
主に後頭部を中心として、ジアセチルという成分が発生することでできる体臭で、使い古した油のような匂いが特徴です。
加齢臭
皆さんご存知、加齢に伴って強くなる体臭です。
40歳を過ぎた頃から強くなり、加速度的に強くなって、60歳を過ぎる頃には20代の5倍くらい加齢臭が強くなるそうです。
加齢臭は主に背中の部分から出てきます。
身体の手入れなどが不十分
毎日お風呂に入ってない、下着やワイシャツを毎日替えていないなど、明らかに本人の自覚不足、生活習慣によるもので、周りとしては迷惑千万な存在です。
足が臭いなどというのも、お風呂でしっかり足を洗っていなかったり、靴下を毎日交換していない、靴に匂いが染みついているなどが原因のこともあります。
病的なもの
病的な体臭としては、肝機能や腎機能が弱っていてアンモニアなどの悪臭成分が充分分解できずに、身体からアンモニアを放出して悪臭になる場合や
糖尿病によって、脂肪が分解され出てくるケトン体の甘ったるい匂い
(注:極端な糖質ダイエットを行っていると糖尿病と同じケトン体の甘ったるい匂いが出てくることがあります)
極度の便秘により、便から吸収されたアンモニア成分が身体から出てくる
魚が腐ったような匂いがする魚臭症というようなものもあります。
職場のスメハラを防止するアイデアやグッズは
本人が気が付いていてもどうしようもない匂いや、病的な匂いもありますが
やはり職場が臭いと、仕事にも集中できませんし
社外の人(取引先、顧客、接客業)などが出入りする場所などであれば、会社の業績にまで影響しかねません
そこで様々な観点から、体臭対策、スメハラ対策について考えてみたいと思います。
タバコ臭対策
禁煙、分煙、喫煙場所対策
社内全体を禁煙にすれば良いのでしょうが、そういうわけにも行きませんので
まずは社員に対する禁煙の啓蒙活動を行う
具体的な話になると長くなるので今回は省略します。
社内の分煙が不十分であれば、分煙をしっかり行います。
分煙と言うよりは、喫煙場所をしっかり設定する必要があります。
例えば、職場の片隅が喫煙場所だったり、出入り口付近に喫煙場所を設けている場合もありますが
匂いが流れてきたり、煙幕を突破しないと室内に入れないような状況ではまずいです。
出来れば完全に煙が外に漏れないような個室を喫煙所に設定するようにします。
タバコの煙や匂い対策
喫煙場所を、個室などで完全分離するのは良いのですが、喫煙室が、タバコの煙でモウモウとなっているようですと、
喫煙にいった人の着ている物や身体にタバコの匂いが染みついて、同僚の元に返ってきて着た途端に、周り中にタバコの匂いが広まって
隣の人が「おぇつ」とかなればスメハラ対策としては意味がありません。
喫煙室からタバコの煙や匂いが漏れ出ないようにするだけでなく、換気扇などはしっかり設置する様にしましょう。
(排煙したタバコの煙をどうするかという問題もあるんですが(^^;))
あるいは消臭芳香剤を置いておく
あとは喫煙室にこんなやつを設置するとか
「喫煙用集塵・脱臭機」と言うそうです
喫煙室に消臭グッズを置いておく
喫煙室の出口付近に消臭スプレーやウエットティッシュなどをおいておきます。
実質的な効果もさることながら、喫煙が終わった人に
タバコの匂いは臭いんだよというアピール効果
マナー向上効果、タバコ臭に対する喫煙者の意識向上効果
なんていうのも期待できるかもしれません
「あ、タバコの匂い臭いかも、スプレーして、指もウエットティッシュでぬぐっとこ」
とか考えてくれたら、助かります(^^)/
口臭対策
昼休みの終わりにみんなで歯磨きをする
職場の仲間数人で、昼休みの終わり頃に一斉に歯磨きをする様にします。
洗面所じゃなくて出来れば職場でくちゅくちゅし始めるというのがミソ
目的は、歯を磨くことで口臭を無くすというのではなく、口臭に気を使ってまーすと職場全体にアピールする事で、他の人達も
自分も口が臭いかもと自覚してもらう事につなげます。
よくある、渋谷の交差点で数人が空を見上げる実験
周りを歩いている人達も釣られて空を見上げちゃう
あの感覚です。
始めは数人でも、みんなが歯を磨いていれば、他の人もなんとなく同調して、一緒には磨き始める可能性ありますし
口臭に対する意識も高まってくると思います。
あるいは職場の、業務命令で、昼休みの終わりの歯磨きを義務にするってのも良いでしょう。
口臭対策グッズをあちこちに置いておく
口臭予防グッズ、フリスクやミンティアなどのタブレット菓子やブレスケアといった清涼カプセル、舌に載せるフィルムなど
あるいは職場で歯磨きが難しい場合は、口臭予防のガム
これらを会社の経費で購入してもらって、お茶セットの横あたりに常備しておいたり
洗面所に口臭予防のうがい薬とコップを置いておくなど
これも、実際の口臭予防というよりは、職場の人に、口臭予防に意識を持ってもらうという効果を期待します。
ブレスチェッカーを常備しておく
これも会社でブレスチェッカーを購入して、職場の隅にでも置いておきます。
「部外の人と会う前にはブレスチェックして下さい」
などと張り紙も忘れずに
これも、測定そのものより、口臭に気を付けようという意識向上に繋がります。
体臭対策
体臭は本人には分からず気が付きにくいものですが、中にはまったく体臭に無頓着どころか、身体の手入れも満足に行わず
それこそスメルハラスメント大魔王のような人もいます。
そういう人への対応は、また別にして
体臭によるスメハラについてもやはり、本人に気が付いてもらうことや、体臭に対する意識を向上させることが大切です。
そういう意味で、明確に職場でスメハラ対策をとっているということをアピールする事で
職場にいるそれぞれの人のスメハラ防止に対する意識が高まってくると思います。
そのために職場で行うスメハラ対策をいくつか挙げるとすると
脱臭機を設置する
空気清浄機などもありますが、匂いを脱臭する能力の高い「脱臭機」を職場に設置するようにします。
脱臭機は、オゾンを使って匂いを消臭しますから、微かにオゾン臭がする場合がありますが、かなりハッキリとした脱臭、消臭能力があります。
例えば職場の広さにもよりますが、20畳くらいまでの職場であれば
富士通ゼネラルのプラズマイオン脱臭機のようなものがあります。
富士通ゼネラルプラズマイオン脱臭機(クリックするとAmazonに飛びます)
20畳より広い職場であれば2台、3台設置するという方法もあります。
特に臭い人の横辺りに設置するとか(^^;)
実際の脱臭効果もかなりありますし、こういう装置が設置されるということで、職場のこれまでにおいに無頓着だった人達への意識向上策に効果があるかもしれません。
さらに、もっと強力(露骨)に業務用の脱臭機を設置するという方法もあります。
病院や介護施設、ホテルなどでも使われていますから、実際の消臭効果も強力です。
多機能で強力な業務用オゾン発生器/オゾン水生成機【オゾンクラスター1400】
洗面所や職場の片隅に消臭グッズを置く
例えば、洗面所に消臭スプレーや、制汗剤のスプレー、ウエットティッシュ
職場にもウエットティッシュなどを設置しておき
「スメハラ注意、ご自由にお使い下さい」などと書いた張り紙をしておけば
自分の体臭が気になる人は、それらを使って消臭するでしょうし、スメハラに対する意識も湧いてくるかもしれません。
匂い測定器を職場に設置する
これまで体臭そのものを測定する装置というものはなかったのですが
2018.1にコニカミノルタから、世界で初めて手軽に体臭をチェックできる体臭チェッカーが発売されています。
現在の所対応出来るのは
・汗臭
・ミドル脂臭
・加齢臭
の3つで
ワキガとかには今のところ対応していませんが
それぞれの体臭を、数値レベルで明確に示してくれるので
「オレは臭くない」という人がいても、無慈悲に数値が「あなたは臭い」と分からせてくれるので効果抜群です。
営業など他社を訪れる人や、接客業などの場合は、仕事を始める前とか、外回りから帰って来たときに
体臭チェッカーで体臭を測定することを義務づけることで
実際の体臭が、ハッキリ示され、
本人も「オレは臭いんだ」と客観的に認識しますので、効果は抜群だと思います。
体臭チェッカーの詳しい内容についてはこちらの記事参照
コニカミノルタのクンクンボディー(Kunkun body)とは
上司やそれなりの配置の人に本人に伝えてもらう
これまでの対策はスメハラ大魔王さんに自分で気が付いてもらって、気を付けるよう意識改革を促すものでしたが
自分の体臭はなかなか自分では気が付きにくいもので
本人がいつまでも、自分のスメハラ体質に気が付かないようであれば、やはりハッキリ誰かが指摘する必要があります。
そうはいっても、職場の同僚などから言われたのでは本人が傷ついてしまったり、反発して人間関係が悪くなってしまう場合もあります。
ですから職場の周りの人間が直接指摘するのでは無く
職場の上司や、それなりの担当部署?の人から注意してもらった方が角が立ちにくくなります。
この時に本人に注意するためのポイントとしては
最初は個人では無く職場全体の問題として注意する
いきなり
「君、臭いんだってね、周りが迷惑してるよ」
とか言われたら、本人も、当惑してしまうでしょう
ですからまずは職場全体の問題として
「最近スメハラが問題になっているから皆さん気をつけてください」
「職場内の匂いが強いと外からクレームが来ている」
というように、職場全体の問題として、意識を持たせる様にします。
そういわれても大概は、他人事として、あまり問題式を持たない人が多いのも現実です。
改善しないようなら繰り返し注意喚起を行います。
スメハラ教育を行う
自分の体臭はなかなか気が付きにくいものですし、そもそもどうすればいいのか分からない場合もあります。
そこで、各種の体臭に関するエチケット講座や、スメハラに関する教材などを使って、職場の人間全体に教育を行うなどの対策を行います。
体臭に対するエチケットや、基本的知識を得る事で、スメハラ大魔王さんが、気づきを得て、自ら改善に乗り出す可能性もあります。
直接本人に伝える時は伝え方に注意する
そうはいっても、スメハラ大魔王さんがまったく気が付かない、脳天気な人だった場合
最終的には直接、上司や担当者などから、本人注意してもらうしかありません
この時にストレートにいってしまうと本人が傷ついたり、反発してしまうこともありますから
伝え方には注意しましょう。
ポイントとしては
・注意する人と本人が1対1の時に伝える
周りに人がいるところで注意されれば、本人も恥をかくことになりますから、注意するときには他の人に話を聞かれないようにします。
・決して本人を非難しない
「君のスメハラでみんな閉口してるんだ、何とかしろ」
などというのはNG
あくまで本人の体臭がきついこと、仕事上の支障になっていることを淡々と事実のみを伝えること。
今時の人は匂いに敏感だから、職場としても匂い対策を厳しくやる必要がある。
その人だけでは無く他の人も体臭の問題を抱えていて、みんなに注意している。
というような言い方にして伝えるようにします。
・具体的な対策についても提案する
単に匂いがきついから、気を付けてくれではなく
例えば病的なものであれば病院の受診を勧めるとか
ワキガなら、手術とか消臭方法とかの具体的対策などを合わせて提案した方が良いでしょう
・女性の場合は女性から伝える
スメハラ大魔王さんが女性の場合、男性から言われると、恥ずかしいとか、恥をかいたとかいう感じになりがちですから、同じ女性の担当者などから伝えた方が良いでしょう。
まとめ
スメハラにも色々な種類があります。
そして、スメハラをしている本人が自分がスメハラ大魔王であることに気が付きにくいというのも特徴です。
まずは、職場の匂い対策を明確に行うことで、本人に気付かせることが第1です。
そうはいっても体臭や口臭は自分では気が付きにくいものです。
職場の人に自分のスメハラに気を付かせるための注意喚起や、スメハラに対する教育も大切です。
さらに、それでも本人が気が付かない場合は、直接本人に伝え無ければならないのですが
本人が反発したり、当惑したり、傷ついたりしないように、伝え方に十分配慮して、本人に伝えるようにします。
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