この記事を見に来た人は多分、配偶者の親や親戚から、親や親戚にお歳暮を贈れといわれて
「何言ってるの」と思った人もいるかと思います。
親戚にお歳暮を贈る習慣がない家庭に育った人からすれば、お世話になったわけでもない親戚になんでお歳暮を贈るの
「何かおかしくない?」と思うでしょう。
でも義母さんあたりから当然のように親戚にお歳暮を贈るようにと言われたりすると無視するわけにも行かず、贈る準備をしながらも何か納得がいかないという感じだと思います。
ホントに親や親戚にお歳暮は必要なの
ホントに親や親戚にお歳暮は必要なのでしょうか
先日のうちの家での会話
妻「今更だけど、あなたの方の親戚はホントにお歳暮贈らなくていいのね」
私「いらないよ、だいたいなんで親戚にお歳暮なんか贈るの?」
妻「親や親戚にお歳暮を贈るのは当たり前でしょ」
私「えぇーっ、そんなの聞いたことないよ」
妻「ちゃんとした家なら贈るのは当たり前でしょ」
私「ぢゃあ、毎年、年末に澄子さん(家内の叔母)が洗剤とか持ってくるのは、あれはお歳暮だったの?」
妻「そうよ、私もお歳暮贈ってるわよ」
私「....」
ということで、我が家の何でも相談室「ネット検索」で調べて見ることにしました。
その結果、ほとんどのサイトでお歳暮を贈る相手としてあげているのは
親
親戚
会社の上司(仕事の取引先)
お世話になった人
友人
仲人、恩師、習い事の先生など
「なぬっ、親や親戚が上の方に来てるじゃないか、知らなかった」
と思いつつも
やはり自分の育った環境からすると納得いかない
しかも、そう書いているサイトのほぼ全ては下の方に、お歳暮を贈るならこれとかいってそれらしい商品やショップを紹介している。
これって、商品買わせようとしてるんじゃない
あまのじゃくな私は、もうちょっと調べて見ることにしました。
SNSや掲示板、色々当たった結果
やはり、親や親戚にお歳暮を贈るのは絶対数から言うと少数派(^_^)v
「親や親戚にお歳暮を贈るって、何それ」
という人は結構いました。
ただしその一方、親や親戚にお歳暮を贈るのは当たり前
贈らない人は礼儀知らず、以後、親戚付き合いをお断りしたいなどと考えている人も、結構いらっしゃるようでした。
結局、結論として年末にお歳暮を贈る贈らないは
それぞれの家族や親戚、あるいは地域の習慣
として捉える必要があるようです。
家族や親戚どうし、お歳暮を贈るのが当たり前になっている地域や一族の方には、お歳暮は贈るのが当たり前
そういう習慣がない一族の場合は、
「何それ、うっとうしいわね」
となるわけです。
ですから、配偶者に、親戚や家族の間でお歳暮を贈る習慣があるかないかを確認して、必要があれば贈るということになります。
注意するのは、男性の場合こういうことに疎い場合があるので、旦那さんから相手の親御さんなどにも確認してもらったほうがいいかもしれません。
その結果、親や親戚にお歳暮を贈るのが当たり前という場合
色々歳暮を何にするか悩むところですが
相手側がそれほどこだわりがない場合、いっその事、お歳暮をやめてしまうという洗濯しもあります。
親や親戚に角を立てずにお歳暮を贈るのを辞める方法
親御さんや親戚が、お歳暮をもらうのが当たり前だと思っているような状態であれば、どうしようもないですが
虚礼に無駄なお金も使いたくないし、毎年、色々何を贈るか悩んだり、準備なども大変ですからできれば辞めてしまいたいと考えている人も多いでしょう。
とは言え、今まで贈っていたのにいきなり辞めてしまうと、あらぬ誤解をされたり、気分を害されたりする場合もありますから、それなりの手続き?を踏んで辞めた方が良いですね
そこで角が立たずに親や親戚に贈っていたお歳暮を辞める方法
親や親戚とお歳暮は辞めないかと持ちかけてみる
なんとなく習慣なので、贈っているけれども、お互いもうやめてもいい様子だったり
親しい間柄の場合はお歳暮の話題を振って辞めませんかとはっきり言ってみます。
相手が乗ってくれば、それではという感じで、辞めれば良いし、あまり乗り気でなければ、しつこく言うのは逆効果ですから、軽くジャブ程度にとどめておきます。
旦那さん側の親や親戚なら旦那さんが、奥さん側の親や親戚なら奥さんが持ちかけた方が、気心が知れている分トラブルにはなりにくいと思います。
少しずつフェードアウトする(いつの間にかやめたようにする)
いきなり辞めると、相手もあれって思いますが、あまり交際のない相手とか、
あるいは逆に頻繁に行き来があってお祝いやお裾分けみたいにやり取りがある場合でお歳暮をわざわざ贈るのもどうよという場合は
ゆっくりフェードアウト(いつの間にか辞めていた)という風にするのも1つの手です。
いつの間にか辞めていたという風にするので、完全に辞めるまでに数年かかる場合もありますが
いきなり辞めると角が立ちそうだとか、はっきり言うのもどうもという人はやってみてもいいと思います。
以下に述べるどれかの方法だけでもいいですが、出来ればいくつかの方法を組み合わせてやると効果的だと思います。
・わずかに時期をずらして贈る
11月の終わりや正月に贈るようにします。そして時期を少しずつ大きくずらすようにします。
時期がずれてきたら、タイミングを見計らってお歳暮ののしは外してしまいましょう。
・金額を少しずつ減らし簡素なものにする
今年が5000円なら来年は3000円、次は2000円など
金額を少しづつ減らして簡素なものにしていきます。
・別の時期に季節のものや特産物を送る
住んでいるところが離れているような場合など、地元の特産品や季節ものなどを、時々贈るようにしておきます。
そうすれば、お互い年末に、形ばかりのものを贈ったり贈られたりするより嬉しいですし、お歳暮を辞めた時のインパクトも少なくなります。
いきなり贈ると驚かれるので事前に電話するか
「今年はリンゴが豊作で美味しいということなので贈りました」などと書いた送り状を入れておきましょう。
注意するのは毎年贈っていると、定番になって、今年は贈ってくれないのみたいになりますから、年中行事にならないようにしましょう(^^;)
・お中元を贈っている場合はお中元を先に辞める
お中元とお歳暮の両方を贈っている場合は、まずはお中元から辞めてみるという方法もあります。
お中元はその年の前半、お歳暮はその年の感謝を示すものですから、お歳暮で大は小を兼ねることになります。
この場合、お中元お代わりに暑中見舞いなどは出しておいた方が良いでしょう。
疎遠な間柄の場合はきっぱり辞める
普段行き来の無い親戚などであれば、多少気まずくなっても後は野となれ山となれ?
というのもまずいので、なるべく角が立たないように
・今年のお歳暮を贈る際に、これまでの感謝を述べた上で、来年からはお歳暮を贈らないことを宣言する。
相手に説明する理由としては
経済的に苦しい(子供が大きくなって学費がいる、仕事が変わったなど)
歳をとった、あるいは仕事の関係で年末にお歳暮を贈るのが大変になってきた。
などなど
・お歳暮を贈らない事情を説明し、これまでの感謝を伝える手紙を出す
取り敢えず今年は、お歳暮を贈って来年から辞めるのではなく、事情を説明してすっぱり辞めてしまうという手も有ります。
・この際、ごちゃごちゃ言わずにすっぱり辞めてしまう
この場合でも、なるべく角が立たないよう
年賀状や寒中見舞いでの挨拶は続ける。
相手がお歳暮を贈ってくる場合は、礼状を出す。
(礼状を出すだけにする)
そして、礼状の中に気遣いは無用であることを伝えるようにします。
親や親戚にどうしてもお歳暮を贈らないといけない時は
そうは言っても配偶者の親や親戚の間で、お歳暮を贈るのは常識、贈らない人は非常識みたいな風潮があるのでしたら、もうこれは贈らざるを得ません
親や親戚にどうしても贈らないといけない場合、どうせなら、相手が喜ぶようなお歳暮を贈るようにしましょう
また、下手な送り方をして、かえって相手の気分を害されても何のために贈るのか分からなくなってしまいます。
相手の気分を害さず喜ばれるお歳暮の送り方
お歳暮で贈ってはいけない品物
お金や金券
あくまでお歳暮を贈るのは日頃の感謝の気持ちを表すものですから、お金や金券では気持ちがこもっていませんし、相手が「お金に困っているわけでもないのに」と、不愉快に思う可能性があります(特に目上の人)
無駄な物をもらうよりも商品券やギフト券の方が良いという人も多いですが、親や親戚という事を考えるとやはり、品物の方が無難です。
はさみや刃物
相手との縁を切るという風にも取られるかもしれませんし、それでなくても、贈り物に刃物というのも、何か危ない雰囲気を感じてしまいます。
相手の嫌いな物、不必要な物
お酒の飲めない人にお酒を贈ったり、糖尿病の人におまんじゅうとか、痛風持ちの人に蟹や魚卵などというのも、無駄を通り越して嫌みに感じられます。
あるいはその人が嫌いな食べ物とか、定年過ぎた人にネクタイとか贈っても困るような物を贈るのも考え物です。
ある程度、贈る相手の好き嫌いや、生活状態をよく考えて贈るようにしましょう。
その他、5人家族なのに中身が4つというのもいかがな物かと思います。
縁起も考えて
お歳暮を受け取る人の中には妙に縁起を担ぐ人もいますので、不吉とされるような物を贈らないようにしましょう
・4(死)、9(苦)がつく物(クシなど)
・ハンカチ(手布(布:きれ)が手切れに通じる)
その他
履き物(相手を踏みつけるという意味合いがあるらしい)
時計や筆記具、文房具
(もっと勤勉にとか勉強しなさいみたいなイメージが・・)
下着(オイオイ下着を贈られるほど生活に困ってないよ)
などなど、中にはほとんどこじつけに近いものもあり、気にしなくても良い様なものもありますが、気にする人は気にする場合もありますので、一応そういう物だということでリストアップしました。
喪中の時でもお歳暮は贈る
お歳暮はお祝いではなく、そもそも普段、お世話になっていることに対する感謝を表す物ですから、相手が喪中であっても、お歳暮を贈ることに特に問題はありません。
お歳暮を贈る時期は
12月に入ってから20日くらいまでに贈るのが一般的です。
お歳暮の定番の品物
アンケートを採ると、もらう側が希望するお歳暮では商品券が多いようです。
本当にお歳暮が形骸化していたり、ドライな関係なら金券や商品券というのも有りなのですが、
お歳暮というしきたりや習慣がある家族間のお歳暮ですから、先にも述べたとおり、出来れば品物の方が無難だと思います。
お歳暮でもらいたい商品のアンケートをとると
ハム・ソーセージ
ビール
食用油
洗剤
コーヒー
魚介、肉類
海苔
が、上位に来ます。
年末にシャケや蟹といった、美味しい物を贈るという手も有りますが
食品などは比較的に日持ちのするものでないと、かえって迷惑になることがあります。
相手の家族構成や嗜好も考えて贈るようにします。
お酒を飲まない人にビールを贈ったり、和食しか食べない人にハム、ソーセージを贈るとか、家族の人数に足りない物を贈るなどはNG
お歳暮の金額は
お歳暮の金額はほとんどが3,000~5,000円程度が一般的です。
その中でも親や親戚に20代の人が贈る場合3,000円くらい、それ以上の年代になると5,000円程度に落ち着くようです。
まとめ
もともと。お歳暮は1年に二回(お正月、お盆(中元))、先祖の霊を祀って儀式を行うために、分家から本家、あるいは実家にお供え物を贈ったのが始まりだと言われています。
現代では、その意義が廃れ、違った意味合いを持つようになってきて、贈り物を贈るのが目的のようになってしまっています。
一部では形骸化し、贈るのを辞めてしまう家族も多いようですが、長年の習慣として当然のように行っている家族もまだ多く残っていますから
それぞれの家族や親戚の習慣に従って、もめ事を起こさないだけでなく、気持ちよく交際していくことも大切です。
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