発達障害の子供の聴覚過敏は特異な行動の原因に、その症状と対策は

発達障害のお子さんには感覚過敏の傾向が見られ、特に聴覚過敏の例が多く見られます。

そして発達障害のお子さんに見られる特異な行動には様々な感覚過敏、特に聴覚過敏が原因となるものがよく見られます。

そこで感覚過敏にはどのようなものがあるのか

中でも聴覚過敏の症状と特異な行動の関係

そして聴覚過敏のお子さんへの対応と、対策について解説します。

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発達障害と感覚過敏

発達障害の子供の特異な行動

発達障害のお子さんには聴覚過敏だけで無く、そのほかの感覚にも過敏な症状が出ることがよくあります。

聴覚過敏だけでなく、様々な感覚過敏があることを理解しておくことで、聴覚過敏の理解にも役に立つと思いますので、最初に簡単に紹介しておきます。

聴覚過敏以外によく見られる感覚過敏の例としては

・視覚過敏

光をまぶしがったり、フラッシュを嫌がる。色の組み合わせで嫌がるものがあったり、人混みなどで動いている物を見ていると非常に目が疲れるなど

・触覚過敏

特定の物を触ったり下着などの感触を嫌がる、べたべたした物を触ったり、他の人と肌が触れるのを嫌がる、シャワーを痛がるなど

・嗅覚過敏

特定のニオイが苦手、普通の人が気が付かないようなニオイが気になる。匂いを嗅いで確かめないと気が済まないなど

・味覚過敏

特定の味の物を嫌がる、いつもと味が違うと食べられない、特定の食感(ネバネバや揚げ物のころもなど)をいやがるなど

・平衡感覚

ブランコなどが苦手、乗り物などにすぐ酔う

・温度過敏

温度変化に敏感(ちょっとの温度変化でも暑がる、寒がる)、逆に鈍感な場合も

・痛覚過敏

注射などを極端にいやがる(痛がる)、逆に痛みに鈍感な場合もある。


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発達障害のお子さんによく見られる聴覚過敏の症状と特異な行動の関係

聴覚過敏のお子さんの場合には、音に敏感に反応して、特異な行動をとることがよくあります。

特定の音を怖がっている子供

特定の音や突然の音を嫌がったり怯える

発達障害のお子さんの場合には、聞こえた音がそのまま脳に到達するという傾向があります。

通常であれば、突然の音や、苦手な音がしても、脳の中で遮断回路が働いて、苦手な音は無意識のうちに遮断するように働きますが

発達障害のお子さんの場合には、様々な音がそのまま脳に伝達されてしまい、本人には必要以上に大きな音として認識されています。

またその音がずっと聞こえ続けてしまいます(普通の人なら慣れると、不要な音は脳神経回路の途中でカットされる)

更に発達障害のお子さんの特徴として、神経を全周に張り巡らすことが苦手で、どうしても興味あることや目の前の出来事に神経を集中する傾向がありますから

突然の音に、普通の人以上に驚いてしまいます。

騒音のある所では集中出来ない、イライラする

一般の人であれば、ざわついた音などを無意識のうちに脳の神経回路の途中でカットしていますが

発達障害で聴覚過敏のある場合、聞こえている音はそのままダイレクトに脳に届いていますから

非常にうるさく聞こえ、気になるわけです。

普通の人に例えると、

直ぐ横で、スピーカ-の音量を最大にしてガンガンやられているときに集中出来ますか?

という状態になっています。

騒音で集中出来ない人

当然うるさい音で集中が妨げられていますから、イライラしますし

お子さんによっては騒音のストレスから特異な行動を行う場合も出てきます。

授業中に周りの騒音がうるさくて絶えられないから、突然教室から外に飛び出していったなどの例もあります。

因みに、一般の人でも夜中に、時計の秒針の音が気になって寝られなくなったという経験をされた方も居るかと思いますが

気になり出すと、かえって秒針の音に集中してしまう結果大きな音として聞こえてしまうんですよね(^^;)

聴覚過敏の場合、あらゆる音が、同じように聞こえてきて、寝られない人が秒針の音が気になるような状態になってしまいます。

騒音の中では人の話している言葉が聞き取れない

騒音の中で話しかけられても人の声が聞こえない人

一般の人なら何と言うことのない騒音でも、聴覚過敏のお子さんだと、

聞き取りたい音と雑音を聞き分ける、いわゆるカクテルパーティー効果が働かないために

雑音が邪魔して、他の人が話している言葉が聞き取れない場合があります。

このことを理解してあげないと、本当は周りの騒音で聞き取れないのに

人の話を聞かない、集中力が無い

などという誤った評価につながってしまいます。

あるいは、聴覚過敏の中には不快な音を遮断しようとする力が過剰に働いたり、逆に別のことに注意が向いてしまうと、相手の話が全く聞こえなくなってしまうこともあります。

聴覚過敏のお子さんへの対応と、対策

子供を静かな環境に置いている親

騒音の少ない環境に配慮する

当たり前すぎますが、聴覚過敏のお子さんにはやはり静かな環境を確保してあげることに配慮するようにしましょう

我慢しろと言っても生理的に難しい

騒音がある環境はある意味、拷問を受けているのと同じ事ですから、極力騒音のある環境は避けるか

騒音が出ないように配慮してあげましょう。

あるいは、辛くなったら逃げ込めるようなシェルター(静かな自分一人で過ごせるような場所)を確保しておいてあげるなどの方法もあります。

大きな音がするときには予め教えてあげる

・今から太鼓をたたくから大きな音がするからね

・救急車が走ってきたからサイレンの音がするよ

など、予測できるときには予め、教えてあげるようにします。

あるいは、子供を叱るようなときにも、突然怒鳴るようなしかり方は避けるようにしましょう。

話しかけるときも、後ろから急に話しかけるのでは無く、ちゃんとお子さんの前の方から話しかけるようにします。

音を防ぐグッズを使用する

耳栓をしている子供

可能であれば耳栓やヘッドフォンを装着するなどの方法もあります。

おすすめはデジタル耳栓

普通の耳栓などは音自体が聞こえなくなってしまいますから、生活に支障が出る場合もあります。

その点デジタル耳栓なら、一定周期の騒音だけを音響的に消音してくれます。

デジタル耳栓は音楽を聴くイヤホンと見た目は同じなので、周りから見られても違和感は少ないと思います。

ただし、お子さんのよってはイヤホン自体を装着するのを嫌がる場合がありますから

その場合はある程度の年齢になってから使用することも考えましょう。

発達障害で聴覚過敏の人にデジタル耳栓MM1000は効果があるのか

聴覚過敏の子供の症状を理解してあげる

聴覚過敏からでる特異な行動を叱ったりするのでは無く

なぜそのような行動になるのか理解してあげる事が大切です。

騒音や苦手な音に少しずつ慣れさせるということも必要ですが

それ以上に、普通の人が感じる以上に、大きな不快な音と感じているのですから

我慢しろとか、無理矢理慣れさせようというようなことはしないようにしましょう。

突然大声を出したりするのも、周りの騒音が原因で、自分の声で不快な騒音を消そうとしている場合があります。

子供を理解してあげているお母さん

まとめ

聴覚過敏のお子さんは周りが思っている以上に、突然の大きな音や騒音などをうるさく感じています。

この聴覚過敏のお子さんの感覚を良く理解してあげて、不快な音を少しでも軽減するように工夫してあげることで、特異な行動を減らすことが出来るでしょう。

特異な行動をとったときに、突然、なぜそのような行動をとったのかについても原因を特定することも容易になり、

あるいは、お子さんが特異な行動をとりそうな状況になったときには、あらかじめ予想して対策を行うとか、特異な行動に素早く対応することも出来るようになると思います。

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