スマホ依存症とは、スマートフォンに依存した状態を指します。ゲームやSNSなどの便利な機能により、興味や関心が刺激され続け、長時間使用したくなる状態に陥ります。
スマホ依存症になるとどのようなデメリットがあるのでしょう。
スマホ依存症とは
スマホ依存症になると前頭前野の機能低下により衝動や感情などのコントロールが難しくアルコール依存やギャンブル依存などと同じように依存状態が形成されてしまい、
スマートフォンの使用を続けることで昼夜逆転する、成績が著しく下がるなどの問題が起きているにも関わらず、使用をやめられない状態を指します。
主な症状としては
・スマホが手元にないと不安になる。
・SNSやメールを必要以上に確認する。
・食事中や会話中にもスマホを見てしまう。
・スマホの充電が切れることに大きな不安を抱いている。
・歩きスマホをしてしまう。
・見たい時にスマホが見れないだけでイライラしたり怒りっぽくなる。
スマホ依存症のデメリット
先日道を歩いていたら、自転車に乗った女子高生がスマホ見ながら片手運転してたの見ましたが、危ないなあって思いました。
あるいは会話中にスマホをちらちら見られたらちょっと不愉快になりますね。お行儀としてもいかがなものかと思われますが、そういう外面的なものを別にしても、スマホ依存のデメリットとしては
・記憶力の低下
・集中力の低下
・判断力の低下
・睡眠障害
・視力低下
・めまいや肩こり、吐き気
・倦怠感
・栄養障害
・スマホに時間を奪われる
・体験や学習する機会を失う
・肥満
・腰痛
・うつ病
などなど様々なものが挙げられます。
記憶力の低下
スマホ依存で記憶力が低下するというのは意外な気もしますが、スマホからは膨大な量の情報がもたらされるために、脳が疲労してしまい、情報の処理が追いつかなくなってしまいます。
さらに、役に立たないゴミ情報も大量に入ってくるために、記憶を妨げ、肝心な役に立つ情報を処理したり理解して記憶することを妨げることにもなります。
また、必要であればいつでもスマホから情報を引き出せることから、脳が記憶するということを怠けてしまい、記憶を司る海馬が萎縮して記憶力が退化することに繋がります。
集中力の低下
スマホから伝えられる膨大な量の情報を全て処理することは難しく、脳が怠けてしまうというか、適当に情報を受け流してしまうことで集中力が低下してしまいます。
また、大量の情報を処理することで、脳が疲労しこれもまた集中力の低下を招きます。
また、スマホからの情報が気になり、他の作業に集中できないといった面からの集中力の低下も招きます。
判断力の低下
これもスマホからの膨大な情報に脳が疲れていたり、処理が間に合わず、判断できなくなったり
あるいは、スマホで検索したりすることで自分の頭を使って考えるのではなく、ある意味、スマホに聞く、スマホに判断をゆだねることが重なるうちに、自分で判断するという習慣が薄れてしまうこともあります。
また、医学的にもスマホを見続けることで前頭葉の血流が悪くなり、判断力や意欲が低下するという指摘もされています。
睡眠障害
スマホの画面から出るブルーライトには睡眠の質を下げる働きがあるほか、寝床などでスマホの明るい画面を見続けることで、うまく睡眠に入れなくなることもあります。
また、SNSやライン、ゲームなどを続ける事で睡眠時間が削られるだけでなく、自律神経が興奮して、眠くなくなったりすることで睡眠のサイクルが崩れ、睡眠障害が出てくることもあります。
視力低下
スマホなどの手元の小さな画面を凝視し続ける事で、目の水晶体と水晶体をさえる毛様体筋に影響を与えて視力低下の原因になります。
また、スマホの画面を長時間見続けることでまばたきの回数が減り、涙の分泌が不足し目が乾燥することも視力低下に繋がります。
また、固定した近距離のものにしか焦点が合わなくなったり、内斜視になる人が増えいているという報告もあります。
目眩や肩こり、吐き気
スマートフォンやパソコンの長時間使用による症状の総称を「スマートフォン症候群」といいます。この症候群では、次の症状が現れることがあります。
肩こり、首こり、眼精疲労、ドライアイ、頭痛、不眠、めまい、吐き気。
また、症状が悪化すると、次の症状が現れることもあります。
腕の痛み、指先のしびれ、耳鳴り、上腕のしびれ
スマートフォン症候群の原因としては、ストレートネックや眼精疲労などが考えられます。
倦怠感
スマホの画面にはたくさんの色や光、文字、映像などがあり、一度に大量の視覚情報が飛び込んでくるため、脳は高速でそれを処理しなければならず、疲労を起こしそれが過剰になると疲れがたまり、倦怠感や疲労感に繋がります。
また、スマホを長時間操作していると、不自然な姿勢が続いたり、目に負荷がかかって、実際に疲れが出てくるということもあります。
栄養障害
SNSを見たりゲームをやるなどスマホを長時間使い続ける事で食事がおろそかになって低栄養になる、動かないから10代でも筋力低下や骨粗しょう症が起こる、などの人が少なくありません。
食事の時間になってもゲームを続けたり、お菓子やスナック、ファーストフードで空腹を満たしてしまいがちなことも栄養障害の原因になります。
スマホに時間が奪われる
これは言わずもがなのことで、スマホに熱中するあまり勉強や、日常生活をほったらかしにしてしまい、気がついたら何時間も経っていたなどの事が起こります。
体験や学習する機会を失う
スマホに時間を奪われることで学習時間が少なくなったり、外を出歩いて実際に様々なことを経験する機会が減少し
また、実際の経験ではなく、スマホの画面で見ることで、経験したような気になったり、検索やスマホからもたらされる膨大な情報があふれかえることで、自ら体験しようという意識も低下してしまいます。
肥満
長時間スマホを操作していることで、身体を動かす機会が少なくなり運動不足から肥満になりやすくなります。
食事の項でも述べましたが、高カロリーのお菓子やジャンクフードを食べる機会が多くなり、またスマホを見ながらボリボリと、気がついたら食べ過ぎてしまうこともあります。
また、スマホの使いすぎによる睡眠不足、睡眠障害も目に見えない精神的ストレスに繋がり、ストレスから食事を食べ過ぎてしまい、肥満に繋がるという研究結果もあります。
腰痛
スマホを操作するときにはどうしてもうつむき加減の猫背になってしまい、その姿勢を長時間続ける事から、肩こりや腰痛の原因になります。
「スマホ首」ないしは「ストレートネック」ということばを聞いたことがある人もいると思います。
胸のあたりに持っているスマホを長時間見ている内に、首の骨である頸椎が変形してしまった状態です。
首の骨は自然な状態ではゆるやかに婉曲しているのですが、スマホ首になるとこれが真っ直ぐになってしまいます。それによって頭部の重心ないしは身体のバランスが崩れ、腰痛等の原因となる場合もあります。
うつ病
スマホによる継続的な脳への刺激が脳に与える影響が懸念されています。
スマホを使う時間が長時間になると明るい画面や情報によって脳は刺激を受け続けることになります。その結果、脳が疲弊し、睡眠障害、イライラ、不安感などが起こりやすくなり、これがうつ状態に繋がる可能性があります。
などなど、様々なデメリットやとらわれることになります。
コメント