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インフルエンザにかかった時に飲酒してはいけない5つの理由

病気
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インフルエンザにかかってしまったら、あとは安静にして休養を取るだけです。

タミフルなども、感染の初期にのむと、ウイルスの増殖が多少抑えられるだけで、基本的にはあなたの身体の免疫力によって、インフルエンザウイルスに打ち勝つしかありません

 

というと、お酒好きな人にとってぱっと浮かぶのは

お酒を飲んで寝れば、ぐっすり眠れて、インフルエンザも早く回復するんじゃない(^_^)v

そもそも血中にアルコールが入ればウイルスの消毒にもなるんじゃないかな(*^o^*)

って絶対考えるはずです(^^;)

でも、結論を言うと、インフルエンザにかかったときには飲酒はしない方が回復は早くなります。

というよりは、場合によっては命の危険に及ぶ場合もありますから、お酒を飲むのは諦めておとなしく寝ているのが良さそうです。

何でそうなるのか、インフルエンザにかかったときに飲酒してはいけない5つの理由を解説します。

 

アルコールが体内に入ると薬が効きすぎて危険

お酒は百薬の長とも言いますが

薬って言うのは実は身体にずいぶん有害な成分で、まあ、毒をもって毒を制すみたいな部分が結構あります。

 

そういう意味で毒の王様であるアルコールが体内に入ると、肝臓は真っ先にアルコールの解毒(分解)に取りかかります。

ほかの事には目もくれず、まずはせっせとアルコールの分解に集中します。

アルコールと薬の分解で限界に来ている肝臓

インフルエンザにかかっていれば薬を飲んでいる場合が多いかと思いますが

肝臓は本来であれば、薬を飲むとその解毒に全力を挙げるのですが、アルコールが入っている場合はアルコールの分解が優先されます。

 

となると薬は思う存分効果を発揮するから

いいんじゃない?

 

というわけにはいきません

 

もともと薬は肝臓で解毒されることを想定して調合されていますから、肝臓の解毒作用が全く働いていない状態で体内に入れば、薬が効きすぎて危険な状態になってしまいます。

 

言うなれば、肝臓の機能の発達していない赤ちゃんに大人用の薬を飲ませるのと同じような状態になってしまい、場合によっては命に関わる危険な状態になる場合があります。

私も昔、宴会が終わって自宅に帰ったあと、どうも風邪を引いているようだからと風邪薬を飲んで寝たところ、夜中に心臓がバクバクして死ぬかと思ったことがあります。


飲酒すると眠りが浅くなってインフルエンザの回復が遅れる

お酒を飲むとよく寝付けるから、

飲酒→よく寝られる→身体が休まる→インフルエンザから回復しやすい

などという連想が働くと思いますが

 

飲酒によって寝付きは良くなりますが、実は眠りの質自体は確実に悪化します。

というのは、アルコールの影響で交感神経が静まり、睡眠には入りやすくなるのですが、アルコールを分解する過程で、有害物質であるアセトアルデヒドが生成されます。

このアセトアルデヒドの影響で眠りが浅くなり、睡眠の質が悪くなります。

 

眠っている人

お酒を飲んだ翌日に朝早く目覚めることがよくありますが、あれは熟睡出来たからではなく、睡眠が浅くなった結果目が覚めやすくなっていることの裏返しで

結局、日中に眠気が襲ってくるのはお酒飲みならよく経験することだと思います。

 

またお酒には利尿作用がありますから、明け方にトイレに行きたくなって目が覚めたり、眠りが浅くなったりといった点でも、睡眠の質を低下させ、身体をしっかり休ませることにはなりません。

そもそも、インフルエンザでキツい時ならお酒を飲まなくても眠れると思います。

 

といっても熱や、暑苦しさ、インフルエンザによる身体の消耗で、よく眠れず夢を見続けるといったこともありがちですが

飲酒でそれが解消されるかというと、逆効果になり、更にアセトアルデヒドなどの影響で、脳は麻痺しても身体は休めていないということになります。

飲酒と睡眠、飲んだ翌日は早く目覚めるのは?飲酒の翌日に眠いのは?

 

お酒を飲むと肝臓に負担がかかって体力を消耗してしまう

お酒を飲むとアルコールの分解のために肝臓が全力で対応します。

その結果薬などばかりでなく、疲労物質の分解や、糖分の分解なども後回しになって、それでなくてもインフルエンザウイルスとの戦いで疲れ切っている身体の回復が遅くなりますから

インフルエンザとの戦いに使う体力が無駄に消耗されて、病気からの回復も遅くなります。

脱水状態の人

飲酒によって脱水状態になってしまう

インフルエンザになると高熱が出て、汗をかきますから、身体から結構水分が減少します。

ですから脱水状態にならないよう、インフルエンザにかかったら水分補給が必要だと言われています。

 

ところが飲酒によって体内にアルコールが入れば、これまたアルコールの分解のために水分が必要だったり利尿作用によって体内の水分が減少して脱水状態を加速することになります。

体内の水分が減少すれば、体温の調節機能がスムーズに働かず熱が上がったり、体力を消耗してしまうほか

鼻やのどの粘膜の量が少なくなったり、繊毛の働きが悪くなってウイルスや雑菌の排出機能が低下してしまいます。

 

ぢゃあ、水分を大量に摂れば良いかというと

急激に冷たい水を飲んだりすれば体温が下がり、ウイルスの増殖(熱が出るのはウイルスの増殖を抑えるための身体の防御反応)につながったり

体温を上げたり、水分を吸収することそのものにも体力を消耗することになります。

 

お酒とインフルエンザウイルス

お酒によってインフルエンザウイルスは消毒されない

アルコールが体内に入れば、ウイルスの殺菌になるんじゃない?とか

私も考えたことがあります(^_^;)

 

ところが殺菌に使うアルコールは高濃度のもので数十パーセントもあります。

一方、血中のアルコール濃度は、泥酔状態でも0.1~0.3%くらいですから殺菌効果なんて全然期待出来ません。

 

そもそも殺菌効果が期待出来るほどアルコール濃度が高くなれば身体の細胞の方がどうかなってしまいます。

ということでアルコールで除菌出来るかもなんて不埒(ふらち)な考えは持たない方が良さそうです。

まとめ

インフルエンザにかかってしまった時に飲酒することは百害あって一利無しのようです。

仕事も休みだからこれ幸いにお酒が飲めるんじゃないかと思う人もいるかも知れませんが

余計、身体が苦しくなったり、回復が遅れるだけですから完全に回復するまでは、お酒は控えるようにしましょう。

 

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