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インフルエンザにかかったときの食事、回復期、解熱後、病後に最適な食事とは

健康
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気を付けていたはずなのにかかってしまったインフルエンザ

ようやく峠も越して、多少は食欲も出てきた回復期や症状がほぼ治まった解熱後、そして、インフルエンザですっかり体力が落ちてしまった病後の食事

 

一刻も体力を回復して、仕事や学校での遅れを取り戻したいところですが

どういう食事を摂れば、早くインフルエンザを治して、効率的に病後の体力を回復できるのでしょうか

 

インフルエンザにかかった時の食事(回復期)

取り敢えず、寝ていても苦しいという時期を脱して、ようやく小康状態になり、多少は食欲も出てきたという時期の食事は、どういうものを食べると良いのでしょうか

 

早く体力を回復して、免疫力を高めてインフルエンザから一刻も早く解放されたいところですが

インフルエンザが身体の中で大暴れしていた時の後遺症で、胃腸は弱っているし、体力も消耗しています。

 

このインフルエンザにかかってから、回復期になった時までの状態をイメージ的に示すと

 

まず、インフルエンザウイルスが体内に入って感染します。

8時間後にはウイルスの数は100個

16時間後には1万個

24時間後には100万個と

爆発的にウイルスが増殖していきます。

インフルエンザウイルスの増殖

 

こうなると体中がインフルエンザウイルスだらけになって、インフルエンザの症状が出て

高熱や関節の痛みなどが現れます。

 

しかし、これに対して身体の免疫機能が働きだして、ウイルスを排除していきます。

とはいってもインフルエンザに感染した始めの頃は、このウイルスの増殖に対して、免疫機能でウイルスを排除するスピードが追いつかず、ウイルスの数は増えていきます。

 

例えば、最初の頃はウイルスを

1000個排除する間に1万個ぐらい増えているような感じです。

 

しかしその後、免疫機能の方が強くなってくると

次第に一定の時間にウイルスが増える量が

3000個、1000個、100個とスピードが鈍って

そして、ついに免疫機能の方が勝ち始めると

ウイルスの数が

100個減り、

1000個、3000個、1万個減りという風に加速度的に減っていきます。

 

この時に、人間の身体は免疫機能を高めるために体温を高くし

さらに、全身に白血球や栄養素を送り出すために活発に血液を送り出しています。

 

注:ウイルスは36.5度くらいが一番繁殖しやすい温度なので、風邪やインフルエンザにかかると、ウイルスの繁殖力を弱めるために、人間の身体は体温が上がるようになっています。

ですから、熱があるからとむやみに下熱剤などで体温を下げてしまうと、インフルエンザから回復するという点ではマイナスになります。

胃腸に集まる血液

 

さて、身体が一生懸命ウイルスと戦っているときに、無理に食事をすると、食べた物を消化するために体力を無駄に消耗するだけでなく、

胃腸に入った食べ物を消化するために、血液は胃腸に集まってしまいます。

 

と、どうなるか

体内の毒物を解毒している肝臓や、身体のあちこちに流れて行く血流が少なくなり、インフルエンザウイルスと戦うための血液=白血球や栄養素が十分行き渡らなくなります。

 

ということを防ぐために

動物や、人間は病気になったり怪我をすると、本能的に食欲がなくなります。

食事を摂らないで、体内に蓄えた栄養素を使って、取り敢えずピンチをしのぎ、なるべく血液を全身に流して免疫機能を高めようとします。

 

インフルエンザや風邪をひくと、最初は食欲がなくなるのはこのような人間の身体の自然なメカニズムなのです。

ですから、峠を越して、少しずつ身体が楽になってくるインフルエンザの回復期に多少の食欲が出たからといって

一気に体力を回復しようとしてガッツリ食事を摂ったりするのはあまり勧められません

 

弱り始めたインフルエンザウイルスを、少しでも早く減らすためには、なるべく胃腸に無駄に血流が集まらないよう、極力、消化の良いものを摂るよう心掛けます。

食事の量も腹6分目くらいにおさえておいた方が良いです。

 

よほど普段粗食で、がりがりに痩せているような人なら別ですが、現代の日本人ならほとんどの人はカロリー過多ですから、数日間の多少の栄養不足?は、問題ないはずです。

 

インフルエンザの回復期の食事は

消化の良いものを少量

と考えておきます。

そして、暖かくて水分の多いものを心掛けます。

 

インフルエンザは高熱が出ますから、どうしても脱水状態になります。

発病して熱が高くなっているときには、体温が上がりすぎていることが多く、それほど暖かい物に気を付けなくてもよいかもしれませんが

熱も下がり始めた回復期にはどうしても水分不足と暑苦しさから冷たい物が欲しくなります。

 

ある程度は仕方がありませんが、先程も述べたとおり、冷たい物を食べ過ぎて体温が下がってしまうと、ウイルスが繁殖しやすくなる=免疫力が落ちるということになります。

ですから、回復期のポイントとしては暖かくて、消化が良くて水分の多いものということで、定番のおかゆが出てくるわけです。

 

ネギ

 

また、体温を下げる食べ物を食べてしまうと、ウイルスと戦うために体温を上げようとして無駄な体力を消耗してしまいます。

 

ですから、風邪やインフルエンザにかかったときは体温を上げる食べ物を食べた方が、体力の消耗が少なくなります。

 

体温を上げる食べ物としては

ネギ、ショウガ、唐辛子

カボチャ、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなどがあります。

 

そのままだと消化が悪い場合もありますから、なるべく細かくして煮込んだものが良いです。

煮汁などもたっぷり含ませましょう。

 

因みにインフルエンザにかかったばかりの時の食事についてはこちら

インフルエンザにかかったときの食事、食べ方や料理の仕方、予防効果があるのは

 

インフルエンザにかかったときの食事(解熱後)

解熱後の食事ですが

インフルエンザも峠を越し、熱も下がったということは、

インフルエンザウイルスをほぼ駆逐して、身体の免疫力だけで十分対応できる
(高熱でウイルスの繁殖を抑える必要が無くなった)

と身体が判断した状態ですから

弱った体力を回復させることに重点を置きます。

 

もちろんここで油断してウイルス君達を復活させるようなことをしてはいけませんが

ことさら体温を上げる食事に気を付けるよりも

消耗した身体を復活させ、ウイルスとの戦いで疲れている免疫力を回復するために

高タンパク質、身体を活性化させるビタミンB群を豊富に含む食事を積極的に摂るようにします。

 

やはり一番良いのはタンパク質が豊富で、ビタミンB群を豊富に含む豚肉などの料理が良いでしょう

 

豚肉

なるべく脂肪分が少なく高タンパクのヒレやモモ、ロース肉を選びます。

その他には大豆製品にもビタミンB群やタンパク質、ビタミンEなどがたくさん含まれています。

 

昆布にはビタミンB群の他に、インフルエンザにかかっている間に大量の水分と共に失われたミネラルや微量要素も含まれているので、体力回復に効果的です。

 

その他にもビタミンB群を始め栄養豊富な物には

うなぎ、たらこ、海苔などもあります。

また、食欲がイマイチという場合には、これらの食材と共におじやなどにして食べると

汁に溶け出した栄養素をまとめて効率的に栄養を取ることができます。

 

おじや

インフルエンザが治った病後の食事

インフルエンザが治って、あとはウイルス潜伏期間をやり過ごすだけ位になった時には

基本的には何を食べても良いでしょう。

 

人は栄養素が不足すると、本能的にその栄養分を含むものを食べたくなる物です。

ですから、食べたいと思うものを食べる。

これが一番だと思います。

 

ただし、やはり病後ですから体力や筋力が衰えていますから

身体を回復させるためには

高タンパク質

ビタミンB群

ミネラル類

を重点的に摂るようにすると良いでしょう。

 

この点は解熱後の食事と同じになります。

ミネラルが豊富な食事には

わかめなどの海藻類、納豆、ピーナッツ、卵、ほうれん草などが上げられます。

 

わかめ

まとめ

食事を摂ることによって意外に体力を消耗するばかりでなく、消化を受け持つ胃腸に血液が集まりすぎて、インフルエンザからの回復が遅れてしまいます。

ですから、インフルエンザから回復するまでは、消化の良いものを少なめに食べるようにします。

 

その後、熱が下がり、インフルエンザの症状がほぼ解消した頃には、今度は元の生活に復帰するために

体力や弱った筋肉を回復させるために高タンパクでビタミンB群を豊富に含む食事を重点にすると良いでしょう。

 

あるいは、病中には多少偏った食事や特定の栄養素が不足していることもありますから微量栄養素やミネラル類の補給も必要です。

 

インフルエンザ発症後、5日を経過し、かつ、解熱後2日間はインフルエンザウイルスが体内に潜伏している可能性があり

外出などは控えるようにいわれていますので、この間はひたすら体力が回復するよう自宅でしっかり栄養を取りながら静養するようにしましよう。

 

インフルエンザにかかってしまった時、外出を自粛する期間はいつまで

 

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