高齢の親が不眠を訴えている!不眠の原因と今すぐ出来る対策は?

高齢になると不眠を訴える人が増えます。

そこには高齢ならではの理由があり、周りからみていると贅沢な悩みのように見えていて、実は本人には深刻な問題でもあります。

家族がちょっとした心遣いをすることで、薬に頼らず、高齢の親御さんの睡眠をずいぶんと改善することが出来ますから

高齢の方の不眠の原因と、今すぐ出来る対策について考えてみたいと思います。

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高齢者には不眠を訴える人が多いのはなぜ、その原因は

高齢になると不眠を訴える人が増えてきます。まずはその原因について分析してみたいと思います。

眠れない高齢者

高齢者は体力がなくなる

よく、寝ることにも体力が必要だということが言われます。

言葉通りに受け止めれば寝るためには体力が必要で、体力がなくなると、長時間眠ることが難しくなるというような、ストレートな受け止め方をする人もいますが

この言葉の本当の意味は、体力がなくなるにつれて、日中の活動量が減少して、夜になっても身体の筋肉などが疲れていないので、僅かの睡眠で体力が回復してしまうということがあげられます。

更にこれに加えて

体力がないために、逆に夜になるとすぐに寝てしまいたくなることが多くなります。

体力がないために夜になるとすぐに寝てしまう

ところが身体自体はそれほど疲れていないので、睡眠時間は短くてもある程度体力が回復する・・

長時間眠る必要が無いですから、夜中に目が覚めてしまうことになります。

夜中に目が覚める老人

高齢者の場合、得てして、食事が終わったあと、特に趣味などがなければ20時か21時頃には眠くなってベッドに入ってしまいます。

所が、高齢者の場合、睡眠時間は5時間程度で充分ですから

夜中の1時とか2時には目が覚めてしまいます。

ベッドの中でごろごろしているだけで疲れる訳ではないから、朝まで眠れないままに過ごして

「眠れない」となる訳です。

それでも実際は充分寝ている訳ですから、午前中くらいは何とかなります。

でも、さすがに人間の生体リズムとして明け方3時、4時頃に寝ていないと睡眠の質は良くありませんし

朝起きてから、身体を動かしていれば疲労が蓄積してきます。

そして昼食を取った後辺りに眠くなって寝てしまうということになります。

体力が弱っていますからある程度は仕方がないのですが、やはり日中寝てしまうと睡眠のリズムが狂ってきてしまいます。

とはいうものの、夕食が終わった頃には疲れてきて眠くなる。

でも昼間眠っているし、そもそも高齢者の睡眠時間は短くなっています。

となればまた夜中に目が覚めて、朝まで

「眠れない」

ということになってしまいます。

うつ状態の高齢者

老年期うつ病

高齢者の方でも元気はつらつ、趣味を持って活発に暮らしていらっしゃる方も多いですが

特別な趣味などもなく、若い頃は仕事や子育てで一生懸命、今はやることも無くという人だと

高齢になるに従って

毎日が退屈で、毎日精一杯生きているだけ、特に楽しみもなく

となると、この先の自分の寿命を考えると、どうしても精神的に暗くなってしまいます。

自分の同年代の人も次々と亡くなっていけば自分も、死と言うことを意識せざるを得ません

自分に残された人生もあと数年程度かもしれないとなると

病気レベルとまでは行かなくても、なんとなく毎日が鬱々となってしまったり

自分はなんのために生きているのだろうなどと考えれば

どうしても精神的に落ち込み、うつ状態に近くなっていきます。

こういう、うつ状態、そして精神的にストレスを受けている状態ですと、どうしても睡眠の質は悪くなり、眠れない(眠りが浅い)という状態になってきます。

眠れない老人

睡眠のリズムが崩れている

先にも述べたとおり、夜眠れない、体力が続かないので昼間寝てしまう

そして、精神的にも不安感やストレスが多いとなると

当然、睡眠にリズムも崩れてしまいます。

睡眠のリズムが崩れれば、益々、昼間に眠くなったり、夜眠れなくなったりすることに繋がります。

トイレが近くなる

年齢と共に腎臓の機能が低下してきます。

また血管や、筋肉、心臓の機能が低下することで、起きている日中は血液などが下半身に集まりやすくなっています。

このために、夜寝ていると、昼間下半身に集まっていた血液などが、身体の中心部に戻ってきて、腎臓が働き出すことで夜間に尿がたまりやすくなります。

ですから老人は夜間にトイレにに行くことが多くなるのはある程度やむを得ないのですが、やはり夜中に目が覚める原因になります。

そしてそもそも眠りが浅くなっていますから、そのまま眠れなくなったり、あるいは軽い尿意を我慢しているうちに眠りが浅くなったりということになります。


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病気が原因の高齢者の睡眠障害

前の章では、生活習慣や精神的な原因による、高齢者の睡眠障害について解説してきましたが

高齢者の多くに実際の病気による睡眠障害が起きていることも珍しくありません。

もし、親御さんとかの睡眠障害が明確な病気によるものであれば、病院に受診するなどの対策が必要です。

この章では、病気による不眠の原因について簡単に説明します。

認知症の老人

認知症

認知症の方は眠りが浅く、また長時間連続して眠ることが出来ません。

しかも夜間眠れないため昼間眠くなるという昼夜逆転現象もみられます。

さらに、意識が混濁して「せん妄」という状態になり妄想や不安感から攻撃的になる場合もあります。

足腰の痛み

高齢になるに従って、運動量の低下から腹筋や背筋の力が弱まることによって、腰をささえきれずに腰痛になることがあります。

あるいは関節の軟骨がすり減って関節痛を起こしたり、リウマチなどによって足腰が痛くて眠れないというようなことがよくあります

足腰が痛い高齢者

不眠症に関連した病気

特殊な不眠症に関連した病気によって眠れなくなるということもあります。

周期性四肢運動

寝ているときに勝手に手足が動く病気です。

手足が動けば、どうしても眠りは浅くなってしまいます。

むずむず脚症候群

足の表面を虫が這っているような感じがして、むずむず、チクチクと感じます。

足を動かすことで解消しますが、むずむず感や、足を動かすことなどで睡眠が妨げられます。

レム睡眠行動異常

深い眠りの最中に見ている夢に関連して、手足などを思わず動かしてしまう行動で、レム睡眠時の筋肉の抑制が不完全なために起こると考えられています。

睡眠時無呼吸症候群

高齢者になると睡眠時無呼吸が増えます。呼吸がスムーズに出来ず酸欠状態になるために眠りが浅くなります。

睡眠時無呼吸症候群の人

薬物によるもの

高齢者になると、何種類もの薬を飲んでいることが多くなります。その薬の中に睡眠を妨げる成分が入っている場合があります。

不眠の原因になる薬の例としては

・降圧薬(高血圧用の薬)
・高脂血症治療薬
・抗潰瘍薬(シメチジンなど)
・抗うつ薬
・抗パーキンソン病薬(パーキンソン病は脳の中のドーパミンという物質が減るために起こる病気)
・副腎皮質ステロイド(関節リウマチや膠原病などの治療)
・気管支拡張薬
・抗結核薬
・インターフェロン(肝炎や白血病、骨髄腫、その他のガンの治療に使われる)
・過眠症治療薬
・カフェイン(眠気や偏頭痛、高血圧による頭痛の治療に用いられることがある)
・ ベンゾジアゼピン系睡眠薬(薬をやめると、前よりも強い不眠に襲われることがあります)

気になるようでしたら、お医者様に相談してみましょう。

薬

内臓疾患などによる身体の痛み

狭心症や逆流性胃腸炎、肝不全その他様々な内科的病気の痛みや不快感から眠れないなどという場合も考えられます。

狭心症などはっきり発病していなくてもその前段階で胸が時々苦しくなるというような状況があります。

これらの病的な原因が不眠の原因になっている場合は、まずはこれらの病気を治療したり、原因を取り除く必要があります。

高齢の親御さんが身体の不調を訴えている場合はこれらの原因についても考慮してみる必要があります。

狭心症の人

高齢者の親が不眠を訴えているときの解決法、対策は

高齢者の親御さんが不眠を訴えている。

特に病気などは無く、直接的な原因は無さそうだという場合は

安易に睡眠薬などに頼るのではなく、生活習慣やちょっとした心遣いで、結構眠れるようになるものですから、高齢の方が安眠出来るようにするための解決法や対策について考えてみましょう。

昼間はなるべく太陽の光を浴びる

明るい日の光を浴びるとセロトニンが分泌されて、心身共に覚醒状態になります。

また、日中充分に光を浴びることで夜になると眠くなるという人間本来の生体リズムが正常化しやすくなります。

さらに、日中、光を浴びて眠くならないことで、昼寝などの時間が少なくなり、夜眠れなくなるということが少なくなります。

ですから高齢の方は日中できるだけ明るい部屋で生活してもらうとか、カーテンなども開いて、なるべく部屋を明るくする

可能であれば屋外の散歩などに連れ出すなども不眠に効果があります。

ウォーキングしている老人

ウォーキングなどで身体を動かす

高齢になるとスポーツとかいってもなかなか難しいですから、せめてウォーキング(散歩)を励行させるようにしましょう。

日中明るいときに散歩することによって光を浴びることにもなりますし、身体の活性化にもなります。

歩くことで、血流もよくなり、身体の不具合も改善され、足腰の筋肉量も多少は強化されます。

そして心地よい疲労を蓄積することで、夜間の睡眠を深くする効果が出てきます。

寝るまでの時間を楽しく過ごせるように工夫する

高齢者の方は、夕食が終わった後、やることも無いと、体力がなく疲れやすいこともあって、すぐに寝床に入ってしまいがちです。

最初の方で説明したとおり夜8時とか9時に寝てしまうと、どうしても睡眠時間の関係で夜中には目が覚めてしまいます。

(高齢者の方は5、6時間眠れば、だいたい睡眠は足りてしまいます)

ですから、夕食が終わった後も、親御さんが家族と一緒に楽しく団らん出来るような雰囲気を作ったり

寝る前にテレビやビデオを見て楽しむような習慣を作るようにしましょう。

昼間から寝ている老人

日中はなるべく長時間眠らせないようにする

高齢者の方は身体が疲れやすい

様々な事に意欲が湧きにくい

やることが無い

ということで、ついつい、寝床でまどろんでいることが多くなりがちですが、日中睡眠を取れば生体リズムも崩れますし、夜間に眠れなくなるのも当然ですから

日中に長時間寝床に入っているようなことがないよう工夫しましょう。

可能であれば、ケアマネと相談してデイサービスに出かける回数を増やすとか
(1回のサービス量や時間を減らすなど)

簡単な家事

洗濯物を畳むなどの作業を頼んでみる

音楽やDVDなどを鑑賞出来る環境を整えて上げる

塗り絵や刺繍など、時間をつぶせるものや、あるいは趣味的なものを勧めてみる

など考えてみましょう。

コーヒーやお茶を飲んでいる高齢者

夕方以降カフェインの入っている飲み物を避ける

高齢者は若いときに比べて肝機能が弱まっていますから、カフェインなどが体内に入ると分解に時間がかかり、カフェインの影響が長時間続きます。

ですからコーヒーや緑茶などカフェインの入った飲み物は夕方早いうちから飲ませないように気を付けます。

のどが渇く場合はノンカフェインの黒豆茶や麦茶などを飲むようにします。

寝酒は控える

睡眠薬代わりにお酒を飲む人がいますが、お酒を飲むと寝付きは良くなるのですが、アルコールが分解される過程で出来るアセトアルデヒドなどの有害物質の影響や、利尿作用によっておしっこがしたくなるなど

睡眠の質は確実に悪くなりますから、寝酒は止めるか、毎日の楽しみにしているのであれば、ほどほどにするように気を付けましょう。

会話を積極的にする

歳をとると、外を出歩く事も少なくなり、友人との交流も少なくなっていきます。

そして老人特有の孤独感が募ってきたり

家族も、お年寄りとの会話がついつい面倒でおろそかになりがちです。

その為に、ストレスがたまったり、物足りない感や生きがいが減少して生活にもハリがなくなる結果

日中の活動が不活発になったり、精神的にも落ち込んで不眠の減少になったりします。

ですから可能な限り時間があれば、高齢の親御さんとの会話をする様に意識しましょう。

家族だとついつい高齢者の要領を得ない話や、まどろっこしい話、気に障る会話だとイライラしてしまいがちですが

いちいち話の内容に感情的になったり、深刻に考えたりするのではなく、

ある意味高齢者の脳のリハビリや体操ぐらいに考えて、相づちを打ちながら話を聞いてあげるという感じで

一緒に時間を過ごしてあげると、ストレスが発散されたり、認知症予防になったり、心の満足感が増して夜熟睡出来ることに繋がります。

離れているところに住んでいる場合は、定期的に電話をして色々愚痴などを聞いてあげるよう努めてみましょう。

子供と話をしている老人

一人暮らしの老人は漠然とした不安感を抱えている

家族と離れて一人暮らしをしている老人の場合は、漠然とした不安感を抱えていて、夜眠れないという場合も多いです。

時たま子供さんが帰ってきて、家に泊まるだけでその日は熟睡出来たという話しも良く聞きます。

ですから、親御さんなどが一人暮らしをしている場合は、時たま家に帰って泊まってあげる

あるいは夜寝る前辺りに電話をして話を聞いてあげるなどの配慮をして上げるだけでも、かなり不安感の軽減に繋がります。

まとめ

高齢者の不眠は、高齢者特有の肉体的原因も重なってある程度やむを得ない部分もあります。

また、病気や薬による影響で眠れないという場合もあります。

しかしよくよく話を聞いてみると、そういう生活習慣だと、夜眠れる訳は無いよねというような状況だったり

ちょっとだけ気を使って上げるだけで不眠がずいぶん改善されるのでは無いかという場合も結構あります。

高齢の親御さんとかが、不眠を訴える場合は安易に睡眠薬などに頼るのではなく、生活の状況を確認して、配慮して上げるだけでずいぶん睡眠が改善される場合があります。

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